愛知県名古屋市東区 建中寺・徳川家霊廟
Kenchuji/Tokugawa Reibyo,Higashiku,Nagoya City, Aichi
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May 29,2025 中山辰夫
建中寺と徳川家霊廟
建中寺
愛知県名古屋市東区筒井町1丁目7-57
浄土宗の名刹。慶安4年(1651)藩主光友が藩祖義直の為に建立しました。成誉廓呑上人を開基とし、以後尾張徳川家歴代の廟所となりました。江戸時代は約五万坪の境内地でしたが、戦災の区画整備・等で現在は約一万坪に縮小され、総門と三門の間が公園となりました。
現在の境内は江戸期と比べると大幅に縮小されましたが、江戸期の大規模な三門や本堂が現存し、往時の隆昌を偲ばせます。
本堂は2025年5月国重文に指定されました。徳川家霊廟(非公開)も国重文に指定されました。
総門、三門、鐘楼、御成門・本堂・経蔵・開山堂・源正公廟は市指定有形文化財、徳興殿は国登録有形文化財となっています。
境内図
■総門 市指定建立:慶安5年(1652年) 三間一戸 薬医門 切妻造 本瓦葺 高さ:約15m 幅:約10m
前方にある建中寺公園の先に、三門が見えます
□細部
男梁の上に大瓶束と板蟇股 蟇股が並んで配されています。小さな板格子天井。築地塀、武家の門扉が前面にあり、右側にのぞき窓
■三門 市指定 建立:慶安4~5年(1651~2年) 唐様 八脚門 三間一戸 楼門 重層門 入母屋造 総ヒノき 本瓦葺
創建当時のまま残っています。高さ:約18m 幅:約12m 三層
□細部
□門扉 桟唐戸に三つ葉葵の紋 031
■手水舎 切妻造 桟瓦葺
■不動堂 再建:昭和44年(1969年) 向拝一間 軒唐破風付 入母屋造 妻入 桟瓦葺
本尊の不動明王は尾張徳川家の戦勝祈願の秘仏
□細部
■地蔵 彫刻がいい
■開山堂 市指定 建立:天明6年(1786年) 向拝一間 寄棟 桟瓦葺 総欅造
天明の大火災後最初に建てられました
■龍の彫刻の石燈籠
■本堂 国重文 再建:天明7年(1787年) 桁行九間 梁間九間 向拝三間 軒唐破風付 本瓦葺
建中寺自体が霊廟で、本堂は藩祖義直公御霊屋(ごれいや)。唐門から始まって、経殿、渡殿、本殿と続く仏教式権現造
内部は極彩色の彫刻によりなる霊廟
□妻壁部
□軒唐破風周辺
兎毛通は鳳凰の彫刻
□向拝三間の周辺 軒下は金網で覆う
□外陣
□本堂内陣の彫刻 欄間彫刻と金襴緞子
■書院 再建:1964年 名工大竹利左衛門の設計
■庫裏玄関
■鐘楼 市指定 再建:1787年 入母屋造 袴腰付 本瓦葺 500貫(1,923kg)の梵鐘 林羅山の銘
■経蔵(きょうぞう) 市指定 建立:1828年 二重 宝形 本瓦葺
外部全体に漆喰を塗る総塗籠造、
□輪蔵
□蟇股が8か所配されています。
七宝と丁字・金嚢・隠笠・宝鑰・隠蓑・軍配に宝巻・宝舟に分銅・打出の小槌と俵・
■御成門 市指定 再建:正徳4年(1714年) 四脚平唐門 本瓦葺
もとは第5代藩主徳川五郎太の廟の門。名古屋市都市景観重要建築物指定物件
徳川家霊廟
通常は非公開
愛知県名古屋市東区筒井町1丁目7-57
■本殿・合間・経殿
尾張徳川家の御霊廟。御霊廟は先祖の霊を祀る建物であり、歴代尾張藩主の位牌を安置しています。
一般的には「おたまや」と呼ばれますが,建中寺では「ごれいや」と呼ばれています。
寛政10年(1798)年、初代尾張藩主徳川義直公の150年回忌を記念して建立されました。
唐門から始まって、経殿、渡殿、拝殿、本殿と続く仏教式権現造です。
仏堂形式の権現造はこの建物の他には栃木県日光市の輪王寺にある徳川家光の霊廟「大猷院廟」だけです。
内外とも華麗で極彩色の装飾が施されていますが、現在霊廟は覆屋の中にあり、外部から見ることはできません。
■外観撮影
■参考 修理工事報告書より転載で、列挙します。
□唐門蟇股
□唐門象鼻
□経殿向拝軒廻り
□経殿向拝の毛通と向拝手挟
□拝殿の内部
□本殿内部
□本殿蟇股と来迎柱周りに彫刻
□渡度左奥 鳳凰図 と 天井画 迦陵頻伽
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