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愛知県新城市 鳳来寺山 

 Houraijisan,Shinshiro City,Aichi

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新城市門谷鳳来寺4 東照宮 本殿 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) 桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺 石柵、石燈籠2基、板札1枚、棟札3枚 19531114

新城市門谷鳳来寺4 東照宮 拝殿、幣殿 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) "拝殿 桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺 幣殿 桁行二間、梁間一間、一重、背面切妻造、正面拝殿に接続、檜皮葺" 19531114

新城市門谷鳳来寺4 東照宮 中門 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) 一間一戸平唐門、檜皮葺 19531114

新城市門谷鳳来寺4 東照宮 左右透塀(右) 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) 折曲り延長二十五間、檜皮葺 19531114

新城市門谷鳳来寺4 東照宮 左右透塀(左) 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) 折曲り延長二十五間、檜皮葺 19531114

新城市門谷鳳来寺4 東照宮 水屋 重文 近世以前/神社 江戸前期 慶安4(1651) 桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、檜皮葺、水盤を含む 19531114

新城市門谷鳳来寺1 鳳来寺仁王門 重文 近世以前/寺院 江戸前期 慶安4(1651) 三間一戸楼門、入母屋造、銅板葺(元檜皮葺) 19531114


Feb.24,2021 瀧山幸伸

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パークウェイ駐車場から入る

                           

 

東照宮

                                                                                                                                                                                            

 

鳳来寺 本堂へ

      

鳳来寺 本堂と周辺

                                                                                   

奥の院、鳳来寺山頂へ

              

不動堂

                 

六本杉

   

 

奥の院付近

                        

山頂へ

  

鳳来寺山頂

      

瑠璃山頂

          

下山

          

本堂付近

           

石段を下り仁王門、参道口へ

                                                                                                                                                                                                    


Mar.2013 瀧山幸伸 source movie

門前町

   

             


Aug.2005 撮影/文:中山辰夫

鳳来寺

Houraiji

新城市門谷字鳳来寺1

鳳来寺山(695)の山頂近くにある寺。

表参道は、バス停(鳳来寺)で降りて直ぐの門前町1200m程と鳳来寺境内の900mの石段の坂道をいう。

    

1300年ほど前、利修仙人が開山した。

時の文武天皇の重い病気を祈祷によって治したことで、天皇より寺を建ててもらうことになった。

その寺は鳳来寺と命名され、山は鳳来寺山と呼ばれるようになった。

鳳来とは鳳凰が舞い来るという意味をもっており、利修仙人が、住んでいた鳳凰に乗って行った事から「鳳来寺」と命名されたという伝説も残る。

山間にこだまするブッポウソウの鳴き声で有名な、愛知県の県鳥コノハズクの生息でも有名だが、最近その鳴き声は・・・と聞く。

鳳来寺山は新日本百名山にも文句なしで選ばれている。

乱積みの自然石で出来た1425段の石段参道があると知り、ともかく歩いてみたくなって出かけた。

8月の終わり近くだった。

バス停から続く参道の途中には、町目石や句碑、歌碑そして銅像が建つ。訪れた人の多さを物語っている。芭蕉もその一人である。

今は少なくなった手づくりの鳳来寺硯屋さんを覗き、案内板を立ち読みしながら進む。

  

登り口にある殺生禁断の碑から鳳来寺の境内となる。ここから本堂まで石段が続き1425段あるとされる。

石段は源頼朝が寄進したと伝える。

8月であったが、あまり暑さは感じなかった。両側に林立する大杉が涼をくれる。

       

真夏といえ、石段は苔むしていて期待通り風情があった。左右の樹木に導かれながら登る。厳しい箇所もあるが足取りは軽い。

中ほどまで登ったところに鳳来寺仁王門がある。

仁王門

国重要文化財

門の両脇に仁王がいるので、仁王門と呼ばれているようだ。

江戸幕府3代将軍徳川家光の寄進で建てられた。

入母屋造、銅版葺(もとは檜皮葺)、蟇股(かえるまた)の斗拱に、天竺様式と見られる朱塗りの重層楼門である。

正面の蟇股には竹に虎、裏側の蟇股には牡丹に獅子が彫られている。

正面中央の額は「鳳来寺」と書いてある。「鳳来寺略史」という本に「聖武天皇がご病気の時に、光明皇后が鳳来寺薬師如来に病気平癒の願をかけられたところ、天皇は全快されたので、皇后はお礼に額を書いて掲げられた」とある。

     

さらに登ると左手に杉の大木が現れる。高い所まで枝がなく、上が傘のように開いているので傘杉と名付けられている。

およそ周囲7.5m、高さ60m、枝下30mで、杉では日本一とのこと。樹齢は800年と推定される。

    

石段道はだんだん厳しさを増してくる。途中に院や坊の跡や石の仏様を多く見かける。

江戸時代の一番賑わった頃には寺院や坊が石段の両側に二十程並びふもとの門前町門谷には芝居小屋が三軒、旅籠が五十軒もあったといわれる。

    

登りつめる手前、左にそれた道をたどる。

大きな岩が現れる。岩が重なっている下が通れるようになっていて、ここは「胎内くぐり」と呼ばれる。

ここの胎内くぐりは短いが、大昔から信仰に篤い人が身をかがめてくぐったことと思われる。

    

くぐった先の坂道は鐘楼の下に続いている。

鐘楼の釣鐘は戦時中に召し上げられたが、昭和34年(1959)に新しく鋳造された。

この鐘には、以前の鐘に刻まれていた鳳来寺の縁起のほかに、棟方志巧の描いた十二神将が彫られているとのこと。

やっと本堂のある場所に到着した。1時間ほど掛かった。

   

本堂

元和6年(1620)に焼け、寛永2年(1625)に再建された。

その後、明治、太正に焼け、仮本堂のままでいたが、昭和49年今あるような、耐火建築の本堂が建てられた。

 

田楽堂

本堂に向き合って建つ。

正月三日にこの田楽堂で田楽が奉納される。

鳳来寺田楽は、ここの流れを汲む鳳来町内の黒澤田楽と隣町の設楽町の田嶺田楽とともに、「三河の田楽」として国の重要無形文化財に指定されている。

  

本堂の裏道を進むと石段が現れる。それを登ると東照宮となる。

東照宮

国重要文化財

元和2年(1616)、駿府城でなくなった徳川家康は、遺言で久能山に葬られた。いわゆる久能山東照宮である。

翌年、日光に改葬されて国家鎮護の神として日光東照宮が建てられた。

三代将軍家蜜が家屋ゆかりの鳳来寺の隣に鳳来山東照宮を建てた。

徳川家康の父は、松平広忠で、母は於大の方である。

跡継ぎの無かった広忠と於大の方は鳳来寺に願をかけ、授かった子が家康だった。

家光は家康誕生ゆかりの鳳来寺を崇敬した。

四代将軍家綱も、家光の乳母の春日の局が鳳来寺に願をかけて生まれたと伝わる。

東照宮は全国に五百数十社あるといわれる。将軍の命で建てた東照宮は他にはない。

鳳来山東照宮は四代将軍家綱になってから完成した。小さいながら権現作りという東照宮だけの作り方である。

平成14年から2年がかりで大修理が行なわれた。檜皮葺や漆塗りが創建当時のように美しくよみがえっていた。

      

奥の院や鳳来寺山の頂上へ行くには、本堂の左の坂を上ってゆく。

鏡岩の上に出る。大変険しい道で、はしごになっている所もあるとのこと。今回は止めにした。

奥の院を過ぎると東海自然歩道として棚山へ向かうようだ。

 

芭蕉について

バス停から7〜800m歩いた右側に像が建っている。

鳳来寺を訪れたのは元禄4年(1691)旧暦の10月23日で、奥の細道の長旅のすぐ後とされる。

芭蕉は元禄7年、51歳で亡くなっているので、その3年前となる。今から316年ほど前になる。

 

鳳来寺山表参道には、平成3年から投句箱が三箇所設置され、鳳来寺山で詠まれた観光客から短歌、俳句を募集し、年間分をまとめて選をし、発表されている。

参考資料《鳳来寺案内、パンフレット、他》


Mar.2010 撮影:瀧山幸伸 source movie

A camera

                 

東照宮

Toshogu

                                               

                               

B camera

                                                                                        

                                               

Dec.2008 撮影:瀧山幸伸

  

              

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