愛知県豊川市 大恩寺
Daionji,Toyokawa city,Aichi
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Mar.2011 酒井英樹
愛知県豊川市御津町
大恩寺は明応8年には京都の知恩院の末寺に属していた事が知られる浄土宗の寺院である。
沿革については詳らかではないが、中世末には現在地に寺地が移り、大規模な造営があり、江戸時代を通じて徳川氏の帰依も厚く、伽藍が整えられた。
念仏堂は、昭和26年から28年にかけて行われた解体修理の際に各所から発見された墨書によって、天文22年(1553)の建立であることが知られていた。
建立にあたっては、寺草創期の文明年間に建立されたと思われる方3間仏堂の部材が転用されたことが判明した。
桁行5間、梁間5間、一重の仏殿で、南に山が迫る位置に東面して建っていた。
念仏堂は数少ない中世末期の禅宗様五間堂で意匠的にも優れた建築であるとともに、建立年代や前身建造物に関する資料も多く残り、貴重な遺構であり、重要文化財に指定されていたが、平成6年(1994)8月9日、屋根からの出火により焼失した。
念仏堂(焼失)
1993年2月撮影
桁行5間、梁間5間、一重、入母屋造、檜皮葺
室町時代[天文22年(1553)]
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