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愛媛県大洲市 臥龍山荘

Garysanso,Ozu city,Ehime

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愛媛県大洲市大洲字勘兵衛屋敷411番地 臥龍院 重文 近代/住居 明治38(1905) 木造、建築面積129.72㎡、茅葺、北面炊事場、浴室及び便所附属、桟瓦葺 20160725

愛媛県大洲市大洲字勘兵衛屋敷411番地 不老庵 重文 近代/住居  明治34(1901) 木造、建築面積30.18㎡、茅及び桟瓦葺 20160725

愛媛県大洲市大洲字勘兵衛屋敷411番地 文庫 重文 近代/住居 明治37(1904) 土蔵造、建築面積17.33㎡、二階建、南面廊下附属、桟瓦葺 20160725


September 25, 2021 野崎順次  source movie

愛媛県大洲市大洲411―2
臥龍山荘


主な説明はパンフレットからの引用である。

山荘の由来
予州大洲藩3代藩主加藤泰恒が蓬莱山が龍の臥す姿に似ていることから"臥龍"と命名したとされます。清流肱川河畔で最も優れたこの景勝地は、幕末までは歴代藩主の遊賞地として厚く保護されていましたが、明治維新後は補修されることもなく自然荒廃しました。
現在の山荘は、貿易商河内寅次郎が余生を故郷で過ごしたいという思いから財を投じ、10年の構想と工期を費やして、地元大洲の大工中野虎雄を棟梁に、その思いを託して築いたとされます。
他に類を見ない匠の技を施した臥龍山荘は、2011(平成23)年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星に輝き、2016(平成28)年には臥龍院、不老庵、文庫の3棟が国指定重要文化財に指定されました。

パンフレット
      

入口のすぐ横が文庫である。

国重文 文庫
外観の下部には舟板を張り、上部にはひしゃぎ竹と呼ばれる割竹が張られている。窓には銅板扉が取り付けられ、外観のアクセントになっている。
        


入口の石積みに目をやる。七段の乱れ積みを右に見て黒門をくぐる。植木の周囲を巧く囲った末広積み、続いて何かを描いている流れ積みの意図が理解できたとき、心憎いばかりの演出に言葉を失う。
            


国重文 臥龍院
臥龍院は茅葺屋根の農家風の外観をもつ。桂離宮・修学院離宮・梨本宮御常御殿などを参考に、相談役に茶室建築家の八木氏を迎えたとされる。施工は大洲、京都の名大工。建物細部には千家の茶道具職家、絵画は当時の日本画家鈴木松年に依頼して完成させた、類い希な名建築である。

玄関へ
     


迎礼の間
      


中庭
     


清吹(せいすい)の間
別名「夏の部屋」とも呼ばれ、高天井に籐の敷物など夏向きに工夫された部屋。高台寺の蒔絵を模した欄間「花筏」の透かし彫りをはじめ、水にちなんだ透かし彫りが見た目に涼しさを感じさせてくれる。
                  


霞月(かげつ)の間
農家の佗びた風情を感じさせる茶室。霞を表す違い棚や月を表現した丸窓など、匠の細やかな心配りを随所に感じることが出来る。鼠色の襖には編幅の引き手があり、夕暮れの空間を表している。
            


壱是(いっし)の間
格調高い書院座敷で畳を上げれば能舞台となり、床下には音響をよくするための備前壼が並んでいる。本床の松皮菱の花頭窓は、桂離宮新御殿と同じ櫛形の黒漆縁となっている。
            


臥龍院の外観
                  


石庭、てまり石
    


河岸庭園、飛石がしぶい。
                      


茶室 知止庵
かつて浴室だった建物を昭和24年に改造。陽明学者中江藤樹の教えから「知止」と庵名が生まれた。壁の腰張は、第3代藩主泰恒の「茶方日記」の反古を貼り、侘びた雰囲気を演出している。
          


庭園
           


潜龍洞(氷室)
  


さらに
       

国重文 不老庵
臥龍淵を足下にみる崖に舞台造りに建っ数寄屋造りの庵は、建物そのものを船に見立てている。月光反射を狙った竹網代張り天や生きた槙の木を使った「捨て柱」など、巧妙な趣向を凝らしている。縁続きには京都大徳寺孤蓬庵にみるような茶室がある。
              


不老庵内部
              


肱川の眺め
   


手水鉢と秋明菊
       


生きた槙を使った「捨て柱」
      


不老庵遠景
                  


帰途
       


Jan.20,2020 瀧山幸伸 

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Jan.18,2017 瀧山幸伸 source movie

臥龍山荘は,肱川を望む景勝地に建つ,貿易商・河内寅次郎の別荘である。地元大工の中野寅雄により,不老庵が明治34年,文庫が同37年,臥龍院が同38年に建てられた。

臥龍院は,松皮菱の花頭窓など,桂離宮をはじめとする名建築に着想を得た細部意匠を持つ茅葺屋根の建物で,数寄屋技法の濃淡により室毎の趣向に変化をもたせている。不老庵は,肱川を見下ろす崖地に懸造で張り出す,特異な造形になる茅葺の小庵である。

臥龍山荘の各建物は,吟味された材料と熟練した技術により,全体構成から細部に至るまで,極めて独創的な数寄屋の意匠にまとめ上げており,四国地方における近代の数寄屋建築の優品として高い価値を有している。

  

川の対岸から見る

   

                                                                                                                                                                                                         


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