フランス、パリ オランジュリー美術館
(Musee de l’Orangerie, Jardin de Tuileries, Paris, France)
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Oct.2010 撮影:野崎順次
撮影日: 2010年10月4日
最愛の妻アリスと長男ジャンの相次ぐ死、そして弱まりゆく視力──。20世紀初頭、70歳を過ぎて度重なる悲劇に見舞われた画家クロード・モネが、自らの人生の最後を託したのは、『睡蓮』の壁画で一室を飾るという壮大な計画でした。
そして、1918年、モネは大連作『睡蓮』の国家への寄贈を提案。1926年に86歳で死去する直前までジヴェルニーのアトリエで『睡蓮』に筆を入れつつ、自らの芸術の集大成を飾る美術館の設立を夢見たのでした。
そして、画家の死の数ヵ月後、チュイルリー公園の一画にオランジュリー美術館が開館しました。
モネの構想に基づき、建築家カミーユ・レフェーヴルが手がけたのは、1852年にナポレオン3世が築いた温室(オランジュリー)を改造した建物で、布張りのガラス天井から外光が燦々と降り注ぐ美術館。高さ2m、広さ500m2のふたつの楕円形の間は明るい光に満ち、壁いっぱいに飾られた『睡蓮』が、来館者をきらめく水辺の風景の世界に引き込んでいきました。
2000年に始まった大改装では、オランジュリーがもっともオランジュリーらしかった当時の空間を取り戻すことこそが、最大の目的となりました。キーワードは「光」です。
ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨーム・コレクション
セザンヌ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソ、ドラン、ユトリロ、モディリアーニ……。印象派から1930年までのフランス画家とフランスで活躍した外国人画家の主要作144点からなるこのコレクションを築いたのは、画商兼美術収集家のポール・ギヨームとその妻、そして彼女の二度目の夫ジャン・ヴァルテールでした。
彼らのコレクションは、1959年から1963年にかけて国家に寄贈され、オランジュリー美術館で公開されることになりました。
今回の改装では、地下に新たに3100m2ものスペースが生まれ、「印象派からピカソまでの流れを追う」この充実したコレクションも、広々とした展示室で、ゆっくりと楽しむことのできるものとなりました。
建物外部
睡蓮の間へと続くホワイエ
睡蓮の間(その1)
睡蓮の間(その2)
1階から地下へ。地下には、地下への拡張工事を進めていた2003年に発見された16世紀の城壁の遺跡も保存されている。
ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨーム・コレクション
セザンヌとルノアール
セザンヌ
ルノアール
コレクターの書斎や居間の再現らしい?
ピカソ、マティス、ドラン
ピカソ
マティス
ドラン
ルソー、ローランサン、モディリアーニ
ルソー
ローランサン
モディリアーニ
スーチンとユトリロ
スーチン
ユトリロ
参考資料
MMF フランス美術館・博物館情報HP
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