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福井県越前市 総社大神宮と国分寺

Soja/Kokubunji,Echizen city,Fukui

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Aug.28,2014 中山辰夫

越前市京町1—4−35

主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)

JR武生駅からまっすぐ西へ約500m行った突き当りが総社「総社大神宮」である。市民から「おそんじゃさん」と呼ばれ親しまれている。

境内に入り、参道を歩くと鳥居、奥に社殿がある。参道の北側には小料理屋などの飲食店が並ぶ。珍しい光景である。

国司は毎年、赴任した国内にある主な神社を巡拝、奉幣することになっていた。平安時代になると一宮・二宮以下の神社を一社にまとめて祀る神社が創建されるようになった。それが総社である。この神社の存在が国府であったことを示す根拠の一つともなっている。

戦国時代には前田利家により府中城が拡張されたときに、兵火で焼失し荒廃化していた国分寺境内に移し、社殿を造営した。

江戸時代の本多氏も社領30石を安堵し、今に続く武生の氏神として市民の崇敬を受けている。

総社は何度も火災にあい、現在の社殿は1926(大正15)に建立された。

拝殿 入母屋造り 鋼板葺

本殿 入母屋造り 鋼板葺

境内には天満宮・忠魂堂、「越前国府」の石碑などがある。

 

国分寺

総社の北隣に道を挟んで国分寺がある。

宗派:天台宗 本尊:木造薬師如来坐像

500㎡ほどの敷地には1922(大正11)年建立の本堂・庫裏などがある。

石碑

当時の越前は、加賀(現・石川県南部)や能登(石川県北部)を含む大国であったから国分寺の規模も相当なものとされるが、まだ場所は確認されていない。

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