福井県小浜市 山川登美子記念館
(Yamakawa Tomiko Memorial Museum, Obama City, Fukui Pref.)
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May 5, 2023 野崎順次 source
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福井県小浜市千種1-10-7
山川登美子は、明治12年(1879)、現在の福井県小浜市千種で生まれ、幼少期を小浜で過ごしました。梅花女学校の研究生となった頃から、「明星」の社友となり、与謝野鉄幹・鳳晶子らと知り合います。その後、結婚を機に一時は歌壇を離れましたが、夫に先立たれ、再び日本女子大学で学びながら、「恋衣」を上梓するなど、数々の歌を生み出しました。しかし、病を得て小浜に戻り、療養のかいなく、明治42年(1909)この家で亡くなりました。
このたび、平成17年に山川登美子の生家が、平成18年には遺品が小浜市に寄付されたことから、山川登美子記念館として開館する運びとなりました。ここでは、生前、登美子の身の回りにあった品や歌稿などを展示しております。多くのみなさまに、登美子が歩んだ人生、登美子の歌に触れていただき、より身近に感じていただければ幸いです。
平成19年4月
(本館パンフレット)
なお、表門、中門、土蔵、主屋、離れ(登美子終焉の座敷がある)は登録有形文化財である。文化遺産オンラインサイトより詳細を引用する。
旧山川家住宅(山川登美子記念館)表門 明治/1907頃
木造、瓦葺、間口3.5m、左右袖塀付
敷地北辺の東端、通りから4段の石段を上った位置に建つ。三間一戸棟門で、桟瓦葺の切妻屋根をかける。中央を門口とし、引分け戸をたて込む。両脇に桟瓦葺の袖塀を付ける。延長5.1m。土台に柱を建て、腕木が軒を支え、壁は漆喰仕上げ腰下見板張とする。
旧山川家住宅(山川登美子記念館)中門 明治/1907頃
木造、瓦葺、間口1.5m
表門から主屋玄関への通路の西側で、主屋北庭へ開いて建つ。一間腕木門。間口1.5mに方柱を建て、石柱を控えとする。楣で固め、その上には襷を掛ける。屋根は切妻造で、塀瓦を葺き、棟に丸瓦を置く。庭園への入口に建つ、規模の小さい簡易な門である。
旧山川家住宅(山川登美子記念館)土蔵 明治/1907頃
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積47㎡
敷地北西に南北に妻を見せて建つ。桁行6.8m梁間5.4mの土蔵造2階建に切妻造桟瓦葺屋根が載り、南面に下屋庇を設け蔵前をつくる。外壁は漆喰仕上げで、竪板を高く張り、北妻面と東面に窓を穿ち、片開の鉄扉と小庇を付ける。屋敷構えを構成する一要素。
旧山川家住宅(山川登美子記念館)主屋 明治/1907
木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積173㎡
敷地中央に東西棟で建つ。緩い起りの切妻造妻入桟瓦葺、木造平屋建で、背面側西半部を2階建とする。正面は間口5間半で、南寄りに入母屋造式台、北側は庇を設け、南面前寄りに入母屋造桟瓦葺の座敷を付ける。妻面には束や貫を現し、風格ある正面構えとする。
写真にはないが、登美子終焉の間となった座敷は離れにある。
旧山川家住宅(山川登美子記念館)離れ 明治/1907頃
木造平屋建、瓦葺、建築面積54㎡
主屋の南西に接して建つ。南北棟の切妻造桟瓦葺で、主室八畳を南に、次の間三畳を北に配し、三方に榑縁をまわす。縁を介して西面に東西棟の切妻造桟瓦葺の台所を付ける。主室南面にはトコと書院を並べる独特の構えをつくる。近代における良質な座敷である。
パンフレットと現地説明板
表門、中門、前庭、背後に土蔵
主屋正面
庭園
室内は部屋も展示も撮影禁止である。
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