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福井県敦賀市 旧大和田銀行本店本館(敦賀市立博物館)

Old main office of Owada Bank (Tsuruga Municipal Museum), Tsuruga city, Fukui

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敦賀市相生町7-8 旧大和田銀行本店本館 重文 近代/商業・業務 昭和 昭和2(1927) 鉄骨煉瓦造、建築面積338.30㎡、三階建、地下一階、屋上塔屋付、南面及び東面柵附属 建築図面23枚、暖房工事設計図1冊、昇降機一式 20170223


June 10,2019 瀧山幸伸 source movie

休館日のため外観のみ

                     


December 18,2016 大野木康夫 source movie

所在地 福井県敦賀市相生町7-8

旧大和田銀行本店本館は,大和田銀行創業者である大和田荘七の意向を受けて,食堂や集会室などの市民のための機能を備えた銀行として計画された。設計は京都帝国大学営繕課長の永瀬狂三らが担当し,昭和2年に竣工した。

旧大和田銀行本店本館は,内外観は幾何学意匠を基調としつつ,1階外壁や内部の客溜などに古典的要素を取り入れて銀行建築らしい重厚さを備え,また出入口の庇などには独自の意匠も織り交ぜながら,破たんなくまとめられている。限られた規模の中に,複数の出入口や階段,昇降機等を巧みに配置して銀行機能と公共的機能を効率よく収めており,地域への貢献を目指した地方の銀行建築として価値が高い。

(文化審議会答申より)

旧大和田銀行本店本館は敦賀港に近い相生町に位置しており、現在は敦賀市立博物館として公開されています。

大和田銀行は廻船業で栄えた敦賀の豪商大和田家の分家(荘七家)の二代目大和田荘七(同じく豪商山本家からの養子)が明治25(1892)年に起こした銀行で、昭和20(1945)年に三和銀行と合併します。

本店本館は昭和2(1927)年の竣工で、北陸初のエレベーター、食堂(地階)、貴賓室(二階)、集会場(三階)を備えるなど、市民や敦賀港地区の事業者に開かれたパブリックスペースを持った、銀行本店としては珍しい建物でした。

三和銀行との合併により三和銀行敦賀支店となった後、昭和37(1962)年には福井銀行に移管され、敦賀港支店となりましたが、昭和52(1977)年に敦賀市に移譲され、博物館施設となりました。

平成22(2010)年には福井県指定文化財となり、さらに平成28(2016)年10月21日、文化審議会から重要文化財に指定するよう答申がなされました。

なお、敦賀市出身の俳優、大和田伸也、大和田獏の兄弟は大和田荘七家の出身だそうです。

博物館の南側の石畳の通りは「相生町博物館通り」といい、西行き一方通行です。

毎日曜日の朝には朝市が開かれて賑わいます。

  

二代大和田荘七の銅像

  

旧大和田銀行本店本館(重文指定答申対象)

全景(朝市開催中)

             

朝市終了時

           

午後

                        

細部

                                    

内部

エントランス

     

カウンター

    

階段

         

旧ロビーから事務スペース(展示室)へ

       

天井

       

背後の窓

  

細部

     

金庫室

     

地下入り口

 

階段

  

貴賓室(二階)

        

集会室(三階)

    

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