福井県若狭町 脇袋古墳群
Wakibukuro kofungun,Wakasa town,Fukui
Category |
Rating |
Comment |
General |
||
Nature |
||
Water | ||
Flower | ||
Culture | ||
Facility | ||
Food |
Nov.19,2016 瀧山幸伸 source movie
上ノ塚古墳は、福井県三方上中郡若狭町脇袋にある前方後円墳。脇袋古墳群を構成する1基。1935年12月24日国の史跡に指定。
墳丘は3段築成で全長約100m、後円部径約64m、前方部長約36mを測り、若狭地方最大の規模を有する。外周は盾型の周濠がめぐり、墳丘と周濠の外周内斜面には葺石が認められる。
墳丘からは円筒埴輪。朝顔形円筒埴輪・家形埴輪の他に、樹立された状態の木製埴輪の支柱が検出された。また周濠からは槍形木製品や板材が出土した。
築造年代は4世紀末〜5世紀初頭と推定され、同古墳群の中塚古墳・西塚古墳に先行すると考えられる。
中塚古墳は、福井県三方上中郡若狭町脇袋にある前方後円墳。脇袋古墳群を構成する1基。1935年12月24日国の史跡に指定。現在は周辺の宅地化により大幅な改変を受けている。
古墳群の東端部に位置し、上ノ塚古墳の東に隣接する。墳丘は2段築成で、全長約70m・後円部径46m・前方部幅60mを測り、平面形は左右非対称になると推定される。外周は盾型の周濠がめぐり、墳丘と周濠外斜面には葺石が認められる。また周濠から埴輪が出土している。
埋葬施設は未調査のため不明であるが、近接する古墳が横穴式石室を採用しているため、本古墳も横穴式石室の可能性が高い。
築造年代は5世紀末〜6世紀初頭と推定され、同古墳群の西塚古墳に後続すると考えられる。
西塚古墳は、福井県三方上中郡若狭町脇袋にある前方後円墳。脇袋古墳群を構成する1基。1935年12月24日国の史跡に指定。
墳丘は2段または3段築成で、全長74m・後円部径約39m・前方部幅47mを測る。外周は盾型の周濠がめぐり、墳丘と周濠外縁には葺石・埴輪が巡らされていた。
1915年、国鉄の採土工事によって墳丘は大きく改変された。この際に天井石6石を架けた竪穴式石室が露出したため、同年と17年に石室内部の調査が行われた。
石室内の出土品は、舶載神人画像鏡1・?製四獣鏡1・金製垂飾付耳飾2・ガラス勾玉1・管玉44以上、銀鈴4、銅鈴6、鉄刀・鉄剣・鉄鏃・鉄鉾・鉄斧・眉庇付冑片3・小札鋲留式衝角付冑1・横矧板鋲留短甲1・肩甲片10以上・頸甲1・轡1・杏葉2・辻金具2・金銅帯金具(鈴付龍文・鳳凰文?板)・同?具・砥石2・須恵器壺片1がある。
築造年代は5世紀後半と推定され、同古墳群の上ノ塚古墳に後続し、中塚古墳に先行すると考えられる。
All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中