福岡県福岡市 博多祇園山笠
Hakata Gion Yamakasa,Fukuoka city,Fukuoka
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July 2016 蒲池眞佐子 source movie
国重要無形民俗文化財
撮影:July 15,2013 July12,2015
福岡県福岡市博多区の櫛田神社のにまつられる素戔嗚尊に対して奉納される祇園祭のひとつ。
毎年7月1日から15日の早朝まで行われる起源770年の祭り。
7月1日注連(しめ)下し、ご神入れ、当番町お汐井(しおい)とり、7月9日全流れお汐井とり、7月10日流舁き、7月11日朝山笠、他流れ舁き、7月12日追い山笠ならし、7月13日集団山見せ、7月14日流舁き、7月15日朝4時59分に始まる追い山笠のスケジュールで行われている。
地区ごとの7つの「流」に分かれており、最終日の追い山笠では「山」を担いでタイムを競争する。
(大黒流、東流、中洲流、西流、千代流、恵比須流、土居流)
「山」とは一般の祭りの神輿や山車に相当するものだが、車輪などは一切なく、舁き手と言われる
男集団が担いで走る。「山」は1年限りで、祭りが終わると同時に舁き手が「山崩し」と言われる山笠を取り壊し作業を行う。西流は唯一舁き手達が舁き山に登って人形を壊して取り合う「山崩し」を行っており、人形や飾りを持ち帰ると1年無病息災であるとも言われているため、その取り合いは迫力がある。
それぞれの「流」にはそれぞれの柄の水法被に締め込みがある。舁き山に登る「台上がり」は憧れのリーダーである。
「山」には「舁き山」と「飾り山」があり、「舁き山」は4.5mまで、飾り山は10m前後のもので、「飾り山」は動かすことはないが、上川端通の飾り山笠のみが「走る飾り山笠」として8番山として「櫛田入り」を奉納し、走る。
博多祇園山笠のクライマックス「追い山」は午前4時59分、太鼓の音とオイサ!の掛け声と共に、見物客の拍手の中、一番山が清道内に駆け込んでくる。清道旗を一周したところで山を据え、一番山だけが歌える博多祝いめでたを唱和する。一番山笠が櫛田入り奉納を皮切りに、5分おきに合計8つの山笠が次々に櫛田入りを行い、まだ薄暗い博多の街へと駆けだしていく。ゴールである須崎の「廻り止め」にそれぞれの山のタイムが表示される。
博多祇園山笠は山を神様に奉納する神事であるため、山笠期間中は「禁忌」がある。そのひとつがキュウリを食べること、輪切りにしたキュウリの切り口が山笠の祭神、祇園神のご神紋である木瓜の花に似ているところからのもの。もうひとつは女人断ち、舁き手は山笠の開始行事のお汐井取りにて身を清めるが、身を清めたことによりこの日から山笠の奉納が終わる15日まで女に触れることもできない。「人形のタブー」と言われるものには舁き山、飾り山に飾り付ける人形には「武田信玄」「上杉謙信」「菊池武時」「高野師直」は飾ることを避ける。これらは昔、その人形を飾った折りに不幸な出来事があったりしたためと言われている。
舁き手になる人に対しては会社も優遇し、期間中2週間の休みがとれる人もいる。
博多部の奉納行事であり、参加は地元住民以外は原則として認められない。「追い山ならし」「追い山」の2回、櫛田神社入りを桟敷席で見ることができるが、チケットは発売日に櫛田神社で並ぶしか入手できない上、15分で完売する為、まさにプラチナチケットである。期間中、博多は山笠一色になる。
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