福岡県那珂川町 裂田の溝
Sakutanounade, Nakagawa town,Fukuoka pref.
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March 10,2016 田中康平
福岡県筑紫郡那珂川町山田
日本書紀に記載のある古代の灌漑遺構、現在も使用されている。神功皇后が三韓征伐の後、現人神社の神田に那珂川から水を引くため掘削させた水路とされ、現在も残る裂田神社付近の大きな岩盤が工事を妨げていたが神に祈りをささげると雷が落ちこの岩が裂けたので水路が完成できたとされることから裂田の溝と呼ばれるようになったという。工事後は発掘調査され確認保存されている。
三韓征伐については百済の歴史書等でも確認されており史実とみられ、年代は西暦390年前後とされることから、4世紀末あるいは5世紀初めころこの遺構は建造されたと思われる。
水城の遺跡にも近く飛鳥およびそれ以前の時代の遺構の残る地域としてとして興味深い一帯となっている。
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