福岡県うきは市 屋形古墳群
Yakata kofungun,Ukiha city,Fukuoka
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Apr.4,2017 瀧山幸伸 source movie
屋形古墳群
国史跡
水縄山麓の台地端に存する古墳で、墳丘は殆ど失われ、横穴式石室の玄室奥壁及び向って右側壁の最下部の部分のみ遺存しているに過ぎないが、壁面に壮麗な絵馬が施されている。奥壁は幅約二・五〇米高さ約一米の花崗岩よりなり、表面に朱色及び藍青色を以て同心円、蕨手文、靱、舟、人物等が画かれ、殊に舳に鳥の静止する図や蟾蜍文等に見るべきものがある。これ等の画は黄褐色の石肌を巧みに生かして描線は朱色、地塗は藍青色を以て配され、その画題に叙事詩的な風格を具え、わが国古代の芸術生活を知る上に貴重な資料である。
鳥船塚古墳は珍敷塚の南々西約240米の位置にあるものであり、奥壁のみを存するが、朱彩を以て舳と艫として各々一羽の鳥が静止し舟中に人物の立つ図様が画かれ、他に同心円文、盾、靱の図も存する。古畑古墳は鳥船塚古墳の南方約170米の地にある円墳で、周裾に列石が積築され、埴輪円筒列も存する。内部に南面する横穴式石室があり、玄室奥壁には朱彩を以て同心同文、三角文等が画かれている。
(文化庁)
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屋形古墳群は、うきは市吉井町富永字原並びに字古畑に所在する、4基の装飾古墳の総称で、全て円墳ですが墳丘が残っているのは、原古墳と古畑古墳の2基です。
珍敷塚(めずらしづか)古墳
屋形古墳群の北端、県道浮羽草野久留米線のすぐ南脇に位置します。古墳は昭和25年に発見されましたが、古い時期に壊されていたようで、絵のある奥壁と壁の腰石が残るのみでした。
奥壁の絵は、赤と青の顔料を使い、岩の地肌を利用して3色の色合いで構成されています。まず、太い線を横に4段描き、その上に弓矢が入った靫を3個、大きく中央に配置し、左と中央の靫の間には大きなワラビ手文様が描かれています。靫の左側上には同心円文、その下にはゴンドラ形の船があります。右側が船首で、舳先には鳥が止まっており、帆のようなものも見えます。冠をかぶった人物が櫂を持っています。靫の右側上には盾もしくは弓を持った人物が立っており、その下には月に住む動物と言われる2匹の蟾蜍(センジョ ヒキガエルの意)が描かれています。
この古墳の壁画には線だけでなく、点を多用していることも特徴のひとつです。
原(はる)古墳
珍敷塚古墳の南110mに位置する径約12.4m、高さ約3.5mの円墳で、内部主体は西に開口する全長8.9mの単室の横穴式石室です。奥壁の腰石と側壁の一部に赤色の壁画が残ります。奥壁の絵は、中央に準構造船のような大型の船が描かれています。右側が船首で、大きな櫂が2本描かれています。船上には弓を持った人物と櫂を操る人物が乗っており、馬もしくは遺体を納めた屋形を見ることができます。船尾の近くには3個の靫が、また、右上部には弓を持った人物が描かれています。奥壁は採石のため一度抜き取られ戻されましたが、反対向きに置かれたため、壁画が外を向いて保存されています。
鳥船塚(とりふねづか)古墳
原古墳の南135mに位置する円墳で、内部主体は西に開口する単室の横穴式石室ですが、奥壁の腰石2段が残るだけで石室は破壊されています。奥壁の絵は、2段目には大きな盾が描かれ、1段目には同心円文と船、2個の靫が描かれています。船は人物が乗った大型の船で、帆を張る柱は2ヶ所、大きな櫂もあります。船の舳先と艫には鳥が各1羽止まっています。
古畑(ふるはた)古墳
鳥船塚古墳の南200mに位置する径約20m、高さ約3m程の円墳で、墳丘は2段築成で段築面に円筒埴輪が並んでいました。内部主体は南西に開口する副室の横穴式石室です。奥壁の鏡石には赤色で同心円文・三角文・人物が描かれています。
(うきは市)
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古畑古墳
Huruhata kohun
鳥船塚古墳
Torifunezuka kofun
原古墳
Haru kofun
珍敷塚古墳
Mezurashizuka kofun
法華原の身延桜
Minobuzakura at Hokkebaru
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