岐阜県大垣市/安八町 旧揖斐川橋梁
Former Ibigawa bridge, Ogaki city, Gifu
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大垣市新開町、同安八郡安八町西結 旧揖斐川橋梁 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治19(1886) 鉄製五連トラス桁橋、橋長325.1m、橋台二基及び橋脚四基付 20081202
July 2016 酒井英樹
旧揖斐川橋梁
岐阜県大垣市
撮影:2015年5月
旧揖斐川橋梁は、一級河川揖斐川の中流域に架かる旧鉄道橋である。
国を事業主体として実施された東京・京都間の幹線鉄道建設工事の一環として、明治19年(1886)12月に竣工し、翌明治20年(1887)1月に開業した。
工事は、内閣鉄道局の長谷川謹介及び吉田経太郎を中心として進められ、上部構造についてはイギリス人技術者ポーナルの設計に基づき制作された。
建設後、東海道線の鉄道橋として利用されたが、明治41年(1908)に複線化工事で新橋が建設されたのに伴い鉄道橋としての役割を終え、昭和35年(1960)以降は道路橋として利用されている。
揖斐川に対してほぼ直角に架かる、橋長325.1m、単線仕様、下路式の錬鉄製5連トラス桁橋、径間長63.6mの200ftダブルワーレントラスある。
下部構造は、軟弱地盤を考慮して、直径12ftの煉瓦造及びコンクリート造井筒基礎とし、井筒一対を煉瓦アーチ及び鉄製梁で繋ぐ橋台2基と橋脚4基からなる。
わが国で最初の幹線鉄道において、当時最も高度な技術を駆使して建設された大規模トラス橋の一つで、唯一の原位置に残る遺構として、また
近代最初期に導入されたイギリス鉄道技術の特色を顕著に示しており貴重であることから国の重要文化財に指定されている。
Dec.2012 大野木康夫 source movie
所在地 岐阜県大垣市新開町(西側)、同安八郡安八町西結(東側)
明治19(1886)年の建造
鉄製五連トラス桁橋、橋長325.1m、橋台二基及び橋脚四基付
旧揖斐川橋梁は、揖斐川の中流域に架かる旧鉄道橋で、東京・京都間の幹線鉄道建設工事の一環として、明治19年12月に竣工した。
工事は、内閣鉄道局四等技師長谷川謹介及び六等技手吉田経太郎を中心として進められ、上部構造は、同局雇のイギリス人技術者、ポーナルの設計に基づきイギリスで製作された。
橋長325.1m、下路式の錬鉄製五連トラス桁橋で、わが国で最初に完成した幹線鉄道である東海道線において、最も高度な技術を駆使して建設され、かつ唯一原位置に残る遺構として貴重である。
わが国の近代最初期に導入されたイギリス鉄道技術の特色を顕著に表すばかりでなく、明治期に全国で建設された大規模鉄道橋梁の一つの規範を示すものとして、鉄道技術史上、高い価値がある。
(国指定文化財等データベースより)
国道21号線新揖斐川橋の西を南に曲がると、揖斐川の堤防道路に出ます。
そこから少し北上すると、現在の東海道線揖斐川橋梁(緑色)が見え、そのすぐ北に白い旧揖斐川橋梁があります。
旧橋梁は明治41(1908)年の東海道線複線化により新橋梁が建設されたことにより鉄道橋としての利用が終了し、昭和35(1960)年にはアスファルト舗装のうえ、県道の道路橋に転用されました。
平成12(2000)年からは二輪車と歩行者のみが通行できるようになり、現在に至っています。
北側の樽見鉄道揖斐川橋梁
旧東海道線である御殿場線の単線化後に放置されていた旧橋梁(酒匂川と相沢川にかかっていた)を転用したものです。
長いトラス(200フィート)は明治33(1900)年製、短いトラス(100フィート)は大正5(1916)年製です。
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