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岐阜県美濃加茂市 正眼寺

(Shogenji Temple, Minokamo City, Gifu Pref.)

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 重森三玲の創作庭、厳格な禅道場
 
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November 4, 2019 野崎順次  source movie

岐阜県美濃加茂市伊深町872-2

臨済宗妙心寺派

妙法山 正眼寺

元徳2年(1330年)、関山無相大師が開山した臨済宗妙心寺派の正眼寺は妙心寺の「奥の院」とも呼ばれています。本堂の正前には、樹齢300年と推定されるしだれ桜があり、寺の厳かな雰囲気を一層引き立たせています。このしだれ桜は、昭和46年、市の文化財に指定されています。

(中略)

また、夏には一般市民を対象とした座禅を交えた夏期大学や、座禅による修行も行なっています。参加者の中にはプロ野球でおなじみの川上哲治や王貞治、星野仙一などのスポーツ界の人々をはじめ、皇室や政界、財界の人々も数多く参加しています。

一方、正眼寺の境内には正眼短期大学が設けられており、全国で最も学生数の少ない大学として、よく雑誌や新聞などのマスコミに取り上げられています。

(みのかもとりっぷウェブサイトより)

アプローチ、バス停から正眼短期大学の前を通って坂を上る。

          

春照庵

    

毒草窟

             

正眼寺庭園 現代

本庭は逸外老師の案で、本寺毒草窟の空地を利用し、ここに古井戸があり、その上に奈良薬師寺式の観世音銅像を建立安置して、その井戸を納骨泉とされた。そして本庭はこの観音立像の前庭であるから、著者はそれらの関係をテーマとし、観音の背後に普陀落山に因む築山と石組を行い、観音の正面には観音の慈悲霊光を思わせる光線を敷石に配し、これに紫雲棚引く雲形の地紋を重ね、赤白の敷石によってこれを構成し、石組は小豆島産のものを用いて普陀落岩山を表現した。庭中の古老木はそのまま生かし、まったく従来の庭園設計にないものを創作したのであった。

したがってこのような庭園は、他に類のないものだけに、意表に出る作庭であり、禅院枯山水として、また近代枯山水として、その特色のある点を鑑賞されたい。

(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」正眼寺庭園より)

                                      

山門と鐘楼

         

本堂、庫裡

                        

多数が修行中のお堂

    

その他境内

        

南ヘ下る。こちらがお寺の正面のようだ。

         

荒廃しているが、なかなかの石庭があった。美味しそうなキノコが繁殖してる。

                             

帰途。さらに参道を進む。

          

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