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群馬県安中市 旧碓氷社本社 

Kyu Usuisha honsha,Annaka city,Gunma

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May 2016 柚原君子

旧碓氷社本社事務所群馬県指定重要文化財所在地:群馬県安中市原市二丁目1016号 建物の前にある、群馬県教育委員会・安中市教育委員会による案内板には下記の様に記されています。

この旧碓氷社事務所は、明治38年(1905年)に建てられました。大きさは、桁行10間・梁間6間、木造瓦葺入母屋造りの二階建てです。建物の意匠は基本的には和風ですが、小屋組・軸組に洋風の構造をもち、窓ガラスにはフランス製と思われる板ガラスを用いるなど洋風の材料・技術を大胆に採用しています。その後もほとんど改造が加えられておらず、創建当時の姿を今日まで伝えています。明治時代に建てられた「近代和風」の代表的な建物であり、また、当時の群馬県の組合製糸業の発展・興隆を示す歴史的遺産として貴重な建物です

横浜港開港以来、生糸の輸出量が急増して粗悪な物が出回り、日本の生糸の評判が落ちて値段が下がります。

生糸を生産する養蚕農家が生活に困っていくのを見て、農家を組合員としてまとめていったのが碓氷社で、我が国の代表的な製糸組合といわれています。

碓氷社の設立は1878明治11年)群馬県東上磯部村登城(ぐんまけん ひがしかみいそべむら とじょう)において、萩原音吉・萩原専平・萩原鐐太郎などによってされています。

はじめは碓氷座繰精絲社(うすいざぐりせいししゃ)という名称でしたが、1879(明治12)年には加盟組合も増えたこともあり、本社を原市に移転したその5年後の明治17年に、『碓氷社』と改名しています組合員である養蚕農家では、江戸時代から伝わる座繰(さぐ)りで生糸を生産していましたが(当初の社名の『碓氷座繰精絲社(うすいざぐりせいししゃ)』はこの生産方法の名称を冠した)、できあがりの生糸の太さが農家それぞれで一定しなかったため、農家単独の出荷では製品単価が落ちてしまいます

碓氷社は多くの組合員(養蚕農家)を集めることで多種類の糸をそれぞれの太さの種類に分類して海外の織物業者に提供して、高い利益を手にます。そしてそれは組合員である農家に分配されています。

1880(明治13)年には海外での高い評価を受けてメルボルン万国博で、また1893(明治26)年にはシカゴ万国博でそれぞれ表彰を受けています。

組合員を守り、手仕事に誇りをもって進んできた碓氷社ですが、太平洋戦争中に解散をしています。

産業基盤はグンサンが引き継ぎ群馬県の主要産業として発展していきますが、戦後は輸入の安い生糸に押されてグンサンもその後解散しています。

旧碓氷社本社事務所は群馬県における120年あまりの生糸の歴史を記憶する建物です。

安中宿の眞光寺を訪ねた途中に、確かこの辺りに文化財があったと、寄り道して写真に収めました

国道18号の交差点からは堂々とした屋根が見えます。

建物は坂道の途中にありますので、向かい側からはかなり大きく見えます。

裏側の壁は煉瓦でこの地方らしい景観となっています。

中を見ることはかないませんでしたが、天井が高そうな建物です。

一度引き屋をしている建物で、建設されてから111年が経過しています。

外観に何かとても温かいものが伝わってきて不思議でした。

                  


Mar.2008 瀧山幸伸 source movie

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