群馬県渋川市 上三原田の歌舞伎舞台
Kamimiharada Kabukibutai,Shibukawa City,Gunma
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重要有形民俗文化財
この舞台は、文政2年(1819年)に天龍寺境内に創建されたといわれ、明治15年に現在地に移築したと伝えられている。桁行30尺5寸、梁間21尺で、一重寄棟造りの茅葺屋根を有する舞台である。
ガンドウと呼ぶ両壁面及び背壁面が外側にアオリ倒れて舞台両脇及び舞台奥(三重と呼ぶ)を拡張する構造となっている。本舞台には回り舞台(ナベブタと呼ぶ)があり、その中に昇降舞台(二重と呼ぶ)があり、また引舞台(二重の底に小車がついている)の装置も有し、さらに上の二重を屋根裏に吊り上げるフライングの機構も持っている。
このように小規模な農村の歌舞伎舞台でありながら、近代劇場の舞台機構にも相通じる機能を具備しているのは全国にも類例が少なく特筆に値し、農村歌舞伎舞台の典型的なものとして極めて重要なものである。
(文化財データベース)
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