広島県府中市 上下
Joge, Fuchu city,Hiroshima
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May 4, 2021 野崎順次 source movie
広島県府中市上下町上下
上下の街並み
(Old Scenery of Joge Town, Fuchu City, Hiroshima Pref.)
上下は、広島県の山間の静かな町です。江戸時代は、天領という江戸幕府が管轄する土地で、山陽と山陰を結ぶ街道の宿場町のひとつでした。周辺地域の中心地だったことから、町の商業は栄えて、それは江戸時代で終わらずに昭和の初めの頃まで続きます。明治大正から昭和までの町の繁栄ぶりは、料理屋や芝居小屋の建物が今もあるのを見れば判ろうというものです。町家には黒い漆喰壁の建物もあり、山陽地方の街並みの中では、それが多いのも上下の特徴でしょう。
上下にも妻入の町家があるのですが、その間口が広い。山陽山陰地方の古い街並みには、妻入の町家は数多くありますが、上下の町家はそれらに較べると間口もあれば建物も大きい。山陰山陽地方では、ちょっと見ないサイズなのです。また、町家の中には一階の屋根の両端に卯建を載せた町家があるのですが、この形の卯建は山陽にも山陰にも見当たりません。上下の卯建は、関東、あるいは関西から直接導入した可能性があります。そして何よりも、他の地方で見る同形の卯建よりもスリムで、デザインから言えば上下スタイルと呼んでもおかしくありません。
(江頭剛「昭和街並探訪」ネコ・パブリッシング発行、2013.11.05.より)
パンフレットと現地説明板
JR上下駅から少し歩く。
国登文 上下町商工会館(旧上下警察署庁舎) 昭和前期
木造2階建、鉄板葺、建築面積101㎡、1棟
上下町市街の道路沿いに建ち、桁行13m梁間7.4m、木造2階建、寄棟造鉄板葺である。正面中央に張出した玄関ポーチの上部を塔屋状に立ち上げ、外壁は2連または3連の縦長窓を配置する。鉄筋コンクリート造の外観形式を木造で表現した、もと警察署庁舎。
(文化遺産オンラインより)
この道は銀山街道(旧石州街道)である。これから東へ行くと白壁の街並みが続く。0038
上下キリスト教会、上下財閥門倉家の倉を昭和25年に改造したもので、広島県文化百選(建物の部)に選定されている。
門倉家の住宅と庭
上下歴史文化資料館(旧岡田邸)
さらに東へ
重森本店、江戸末期に建築され、造酒屋を営んでいた豪商の建物
永井板硝子店、大成権薬局、三玉醫院
それから
旧瀬川百貨店
建築年時は不明であるが江戸末期から明治初期にかけて建築されたらしい。黒漆喰塗込壁となまこ壁、格子戸など重厚なつくりである。明治15年には「共同成章社」を設立し、備後地方二番目の金融機関として繁栄した。
吉田本店
明治初期の建築で外壁は当時の繁栄ぶりを思わせる黒漆喰塗込壁となまこ壁や美しい親子格子戸、四つのうだつ(袖壁)が施されている。
そして
見張り櫓をもつ旧警察署
国登文 旧片野製パン所 昭和前期(1934)
木造平屋一部2階建、瓦葺及び金属板葺、建築面積23㎡、1棟
上下町本通り角地に東面して建つ平屋建で、角地側を二階建とする。一階を店舗、二階を床付の和室とし、外壁モルタル大壁の一階にアーチ窓、二階に縦長窓を並べる。柱形や軒蛇腹、開口頂部のレリーフなど豊かな装飾で、街道景観のアイストップとなっている。
(文化遺産オンラインより)
隣接する元バス停にパン屋と町の説明がびっしり。
銀山街道を離れ、翁橋を渡り、白壁となまこ壁が続く通りを行く。
国登文 翁座 大正(1925)
木造2階建、瓦葺、建築面積418㎡、1棟
石州街道上下宿の東郊に位置する芝居小屋。木造二階建、切妻造桟瓦葺で、小屋組はキングポストトラス。吹抜の客席と回舞台装置付の舞台を中心に各室を配す。二階はコ字形に桟敷席と擬宝珠高欄を廻らす。歴史的な町並みの中核として親しまれる。
(文化遺産オンラインより)
建物外観
内部、古い映画のポスター、映写室
舞台と観客席
舞台に上がって、回り舞台、分電盤、舞台下などの説明を聞く。
翁座ゆかりの名優、平幹二郎(上下高校OB)
県史跡 天領上下代官所跡
May 2011 瀧山幸伸 source movie
A camera
B camera
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