広島県福山市 広島県立歴史博物館
Hiroshima Prefectural Museum of History, Fukuyama, Hiroshima
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Mar.2010 撮影/文 野崎順次
広島県福山市西町2−4−1
草戸千軒展示室
Kusadosengen Rooms
広島県立歴史博物館は、瀬戸内海のほぼ中央、広島県福山市の福山城公園内の文化ゾーンに位置しています。
川底に埋もれた中世の町として全国的に有名な草戸千軒町遺跡を中心に、瀬戸内地域の民衆生活と文化に視点を当てた博物館として、平成元年(1989)11月3日に開館しました。
草戸千軒町遺跡は、福山市を流れる芦田川の河川改修工事に伴って発掘調査が実施され、鎌倉時代から室町時代にかけて繁栄した町の跡と、そこで活動した人々の生活の実態を示す膨大な資料が出土しました。
30年以上にわたる発掘調査の成果は、それまでの中世社会や中世民衆に対するイメージを大きく書き替えることになりました。
当館では、この遺跡の調査・研究の成果を中心に、広島県を中心とする瀬戸内地域の「交通・交易」や「民衆生活」に関する資料を収集・展示し、この地域の歴史と、そこに暮らした人々の生活や文化に対する理解を深めていただくことを目的として、さまざまな活動を展開しています。
「瀬戸内の歴史をたどる」「よみがえる草戸千軒」「出土品は語る」という3つの常設展示室のほかに、企画展示室ではさまざまなテーマによる展示会を開催しています。
また、講演会・映画会や体験学習会など、利用者の皆さんの多様なニーズに応えるための行事を企画することによって、地域の生涯学習拠点としての機能を果たしています。
草戸千軒Ⅰ展示室「よみがえる草戸千軒」
中世の港町「草戸千軒」の町並みの一角を、発掘調査の成果に基づき実物大で復原しました。
周囲には、遺跡から出土した資料が用途別に展示されており、復原の根拠を具体的に理解することができます。
出土品のうち、2930点が重要文化財に指定されています。
草戸千軒Ⅱ展示室「出土品は語る」
30数年にわたる「草戸千軒」の発掘調査によって出土した遺物や、関連資料を系統的に並べることにより、調査研究の成果に対する理解を一層深めることができます。
また、全国の主要な中世遺跡を紹介しており、中世考古学の現状を理解することができます。
参考資料
広島県立歴史博物館HP
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