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広島県尾道市 常称寺

Joshoji,Onomichi city,Hiroshima

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尾道市西久保町8-3 常称寺 本堂 重文 近世以前/寺院 室町中期 室町中期 "桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、本瓦葺 附・須弥壇及び厨子 一具" 墓処門1棟、須弥壇及び厨子 20071204

尾道市西久保町8-3 常称寺 観音堂 重文 近世以前/寺院 室町後期 室町後期 桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、正面一間向拝付、本瓦葺 20071204

尾道市西久保町8-3 常称寺 鐘搗堂 重文 近世以前/寺院 江戸前期 江戸初期 桁行一間、梁間一間、一重、入母屋造、桟瓦葺 20071204

尾道市西久保町8-3 常称寺 大門 重文 近世以前/寺院 室町前期 室町前期 四脚門、切妻造、本瓦葺 20071204


June 23, 2014 中山辰夫

尾道市西久保町8−3

宗派:時宗 本尊:阿弥陀如来立像

常称寺は、時宗二代真教によって鎌倉時代後期に創建された寺院で、本堂は室町中期、観音堂は室町後期、鐘撞堂は江戸前期、大門が室町前期の建築とみられ、国の重要文化財に指定されている。

常称寺の諸堂は、室町期の時宗寺院伽藍を伝える数少ない遺構であり、特に本堂は、和様の外観と禅宗様の内部構成を兼備し、内外陣と脇陣を一体的空間とするなど、盛期の時宗本堂の特徴を有している。

また、境内に残る観音堂や鐘撞堂も、各時代における当地方の意匠的特徴を備えており、時宗寺院伽藍の構成を理解するうえで、価値が高い。

大門

国重要文化財 四脚門 切妻造 本瓦葺 建造:室町前期

山陽本線の線路で隔離されたままになっている。修復中かどうかは不明。

大門から踏切を渡って境内に向かう。

案内

1309(延慶2)年、時宗第2世の他阿真教が諸国巡錫中、尾道にとどまり念仏弘通に勤めている際、霊夢を感じその地に生えていた榧(かや)の大木をもって一堂を建立したので榧堂と言われていたとされる。

その後、焼失と再建を重ね、現在では山門と本堂の間にJRと国道が走り、山門は民家の中に残されている。

本堂

国重要文化財 桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、本瓦葺 建造:室町中期 (附;須美壇及び厨子 一具)

外観は和風、内部構造は禅宗様を含む雪中になっている。

天井画は龍と飛天が描かれ、1839(天保10)年の銘がある。市民族文化財に指定されている。

墓処門

国重要文化財(本堂の附指定) 建造:15世紀後半 薬医門

観音堂

国重要文化財 桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、正面一間向拝付、本瓦葺 建造:15世紀前半

鐘搗堂

国重要文化財 建造:江戸時代前半

稲荷神社

中門と庫裏

庫裏は切妻造、妻入り、本瓦葺。懸魚がいい。



Aug.19,2012 大野木康夫 source movie

 

常称寺は、時宗二代真教によって鎌倉時代後期に創建された寺院で、本堂は室町中期、観音堂は室町後期、鐘撞堂は江戸前期、大門が室町前期の建築とみられる。

常称寺の諸堂は、室町期の時宗寺院伽藍を伝える数少ない遺構であり、特に本堂は、和様の外観と禅宗様の内部構成を兼備し、内外陣と脇陣を一体的空間とするなど、盛期の時宗本堂の特徴を有している。

また、境内に残る観音堂や鐘撞堂も、各時代における当地方の意匠的特徴を備えており、時宗寺院伽藍の構成を理解するうえで、価値が高い。

(国指定文化財等データベースより)

大門(重要文化財)

室町前期の建築

四脚門、切妻造、本瓦葺

山陽本線により分断された常称寺の名残として市街地の中に残っています。

修理中ではなく、しばらくこのままではないでしょうか。

大門から北、踏切を渡って境内に向かいます。

本堂(重要文化財)

室町中期の建築

桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、本瓦葺

附・須弥壇及び厨子 一具

墓処門

本堂の附指定です。

本堂の東にあります。

観音堂(重要文化財)

室町後期の建築

桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、正面一間向拝付、本瓦葺

本堂の南、線路脇に建っています。

鐘搗堂(重要文化財)

江戸初期の建築

桁行一間、梁間一間、一重、入母屋造、桟瓦葺

幼稚園の園庭に建っています。

子どもたちの遊び道具置き場になっているようです。


Dec.2008 瀧山幸伸 source movie

 

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