JAPAN GEOGRAPHIC

北海道利尻富士町 鴛泊

Oshidomari,Rishirifuji town,Hokkaido

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June 30 2013 瀧山幸伸 source movie


June 2008 瀧山幸伸 source movie

離島の魅力 利尻

利尻礼文サロベツ国立公園の主要部である利尻島は、標高1721メートルの利尻岳を主体とした火山島である。

麓の姫沼から見上げる山の姿もさることながら、周囲から望む島全体の景観が美しい。

礼文島のお花畑越しに浮かぶ利尻は定番。

80キロ離れた天売島は世界一のウトウの繁殖地として特別天然記念物に指定されているが、夕暮れ時、そこからはるか洋上に浮かぶ利尻のシルエットは圧巻だ。

海から一斉に帰巣する数十万羽のウトウの鳴き声に包まれ、異空間の感動を与えてくれる。

今は観光と昆布の島となっている利尻島だが、かつてはニシン漁で栄えていた。

国内のニシン漁獲高は最盛期には百万トン近くあり、北海道各地にニシン御殿が建ち並ぶほどであったが、昭和30年(1955年)以降、国内での水揚量は百トンにまで激減してしまった。

原因説は多々あるが、乱獲を否定することはできない。

ご多分にもれず離島ゆえに住民の流出は続く。

だが、反対に新たに住みつく人もいる。典型的な例は写真家兼ガイドだ。

松井久幸さんもこの地の自然に魅せられて定住した。

港の近く、海も夕陽も利尻岳も眺められる高台に位置するサロンには、松井さんが撮りためた写真が飾られ、ゆったりと居心地良い時間が流れる。

利尻礼文の花ガイドをしながらようやく念願のサロンをしつらえたのだ。

さすがにプロのカメラマンでありガイド。日々刻々と変化するおすすめの花の種類や探訪スポット、その的確なアドバイスが評価され、多くの観光客の情報交差点となっている。

天売島の「海の宇宙館」で活躍する寺沢孝毅さんも野鳥に魅せられて手売島に住みついたのだが、やはり野鳥ガイドを兼務している。

人が住める北海道の離島は多くないが、焼尻島、奥尻島も知る人ぞ知る自然の宝庫だ。

このようなパイオニアに続き、若い人たちもコンテンツ・クリエイターとして離島の自然を題材にした魅力的な作品を世界に発信することが期待される。

癒しの音楽家や自然ドキュメンタリー映画監督、自然食研究家など、地元の資源を活かす創造型の達人が求められている。

消費型観光産業の波に乗っているだけではまちおこしに限界があるのではなかろうか。

鴛泊から姫沼

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