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兵庫県明石市 柿本神社

Kakinomotojinja,Akashi city,Hyogo

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Feb.9,2016 中山辰夫

明石市人丸町1

天文科学館のすぐ裏手にある。

地元では「人丸さん」として親しまれており、祭神は柿本人麻呂。

学問・文学の神として崇敬されており、さらに、「人麻呂」の名から「ヒトマル」→「火止まる」で火除け、「人生る」で安産の神としても信仰されている。

887(仁和3)年に月照寺の僧・覚証が、人麻呂の霊が明石に留まっていることを感得し、月照寺の裏に祠を建てて祀ったのが始まりとされる。

その後、明石城築城に伴い月照寺とともに現在地に移された。1723(享保8)年は柿本人麻呂の一千年祭にあたり、朝廷から「正一位柿本大明神」の神位神号が与えられた。

人丸山と呼ばれる高台に登る石段 

    

「龜の水」と境内にある龜の手水鉢

     

「亀の水」は西参道鳥居口にある。人丸山から涌く霊水が亀の石造から流れる。石造の手水鉢は常陸国の飯盛喜兵衛宣政が1719(享保4)年に寄進したもの。

「亀の碑」—”播州明石浦柿本太夫祠堂碑” 明石市指定文化財

 

これは柿本人麻呂を敬仰し、歌道の隆盛を願ったとされる明石藩主・松平信之によって、1664(寛文4)年に建てられた人麻呂の顕彰碑。

人麻呂公の伝記が1712文字の漢文で記されており、碑面には双龍が施されている。

この碑文の全てを一息で読むと、台座の亀が動くと伝えられている。台座の亀は、「贔屓(ひいき)」と呼ばれる中国の伝説上の生物。

柿本神社の境内へ進む

 

      

山門前からは、播磨灘や明石海峡が一望でき、明石大橋もゆっくり眺められる。

石造狛犬 明石市指定文化財

    

たてがみに巻き毛を多く有する点が独特で、尾に巻き毛が多く横に広がらない点も珍しい。

拝殿 本殿

     

拝殿は桁行5間、梁間3間の入母屋造平入瓦葺で正面に千鳥破風と銅板葺の軒唐破風を付し、背面は切妻造銅板葺の幣殿を通じて本殿と連絡する。本殿は一間社流造銅板葺

境内社

 

神木筆柿

 

祭神が石見国からの帰京の途次に同国から持参してこの地に植樹したと伝える神木の柿の木で、筆の穂先程の実が成ることから名付けられた。

婦人がその実を懐中すれば安産が保証されると信仰される。

盲杖桜

 

筑紫国から参拝した盲人が、社頭で「ほのぼのとまこと明石の神ならば 我にも見せよ人丸の塚」と詠じると、神験によって眼が開いたためにそれまで突いていた杖が不要となり、これを地に刺したところ、それが根付いたという桜の木。

八房梅

 

元禄時代に赤穂浪士の間瀬正明が主君(浅野長矩)の仇討を祈願して植えたという梅。1つの花に8個の実が成ることから名付けられた。

もと社前にあった親木の後継樹として境内に移植されたもの(月照寺境内にもあり)。

蛸壺塚

 

山門前の景勝の地に建つ。松尾芭蕉ゆかりの碑。「蛸壺や はかなき夢を 夏の月」 1688(元禄元)に明石を訪れた。

子午線表示柱と日時計

    

カゴ上の球は地球を表し、上には「あきつ島(日本の古名)を象徴したトンボ(あきつ=トンボの古名)が乗っている。

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