JAPAN GEOGRAPHIC

兵庫県朝来市 観音寺

(Kannonji Temple, Asago City, Hyogo Pref.)

Category
Rating
Comment
 General
 
 
 Nature
 
 
 Water
 
 
 Flower
 
 Culture
 
 
 Facility
 
 Food
 


July 23, 2022 野崎順次 source movie

兵庫県朝来市和田山町武田193
臨済宗妙心寺派


竹田城下町にある臨済宗の寺院で、本堂・観音堂・経堂・鐘楼・山門・庫裡が、兵庫県の有形文化財に登録されています。本堂は六間取り(表3室、裏3室)の典型的な方丈形式で、建立は寺伝から宝暦14年(1764)です。観音堂、経堂、鐘楼は宝形造で、いずれも18世紀後半の建物とされています。山門は四脚門で屋根は桟瓦葺、こちらも18世紀後半の建立とされ、いずれも竹田城下町の歴史的景観を形づくっています。
また、転輪経蔵は仏教の教えをまとめた一切教を納める八角柱の書架の中心に軸を入れて回転するように作られたものです。功徳を積むことのできない庶民でも、これを回すことによって同じ功徳を得られるとされています。但馬の中でも、転輪経蔵を持つ寺院は珍しく、文化財としてだけでなく、美術工芸品としても貴重なものです。
(但馬の百科事典ウェブサイトより)

竹田散策のパンフレット、現地説明板
    


JR竹田駅から街道筋の街並みを歩く。
                  


観音寺へはJR線路を越えて、山側の急坂を上る。山門、庫裡、本堂、観音堂、鐘楼から経蔵へ
            


市文 転輪経蔵
             


それから
  


観音寺庭園
庭園は方丈から庫裏・書院にかけて細長い池を有した比較的広い庭園であるが、中央滝石組を含めた西部の庭園は昭和三十三年に拡張したもので、古庭園の対象となるのは北部の庭である。作庭時期については、一連の諸堂宇の再建が完了する天明年間(1781-1789)頃と考えられる。
庭園構成と特徴
本庭は、方丈から庫裏および書院にかけて細長い龍池形の池を穿った池泉観賞式庭園である。
北庭は、古城山裾の観音寺山と称する丘陵の傾斜を利用して作庭されている。主景の滝石組、
渓谷風に二段に組んでいる。一段目の水落石に、左右の滝添石を三角形状に上部をすぼめて組み合わせ、より力強さを見せる。
滝前の池底は浅く、栗石を敷いて枯山水風にしている。また沢飛石なども打って、池を渡り、石段を付けて築山へも回遊できるという構成である。
一方、新しく造られた西庭は、三段落の滝石組を中心に、築山にも要所に石組をした豪華な造りである。本庭は旧庭と新庭が同居しているが、一つの庭としてまとまり、名刹に相応しい一庭といえよう。
(西桂「兵庫県の日本庭園 – 歴史と美を訪ねて」2004年11月25日神戸新聞総合出版センター)
                     


古いほうの北庭
               


本堂(方丈)前に戻る。
      


竹田城に向かう天空バスから観音寺あたりを遠望する。
  

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中