兵庫県姫路市八家地蔵
(Yaka Stone Image of Jizo, Himeji City, Hyogo Pref.)
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眉目秀で、衣文線は木彫風に、まれに見る優作 |
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小赤碧海岸に隣接 |
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April 20, 2020 野崎順次 source movie
兵庫県姫路市的形町福泊
市文 八家地蔵石仏 鎌倉時代中期 高188cm 花崗岩
山陽電鉄「的形」駅よりバス、「福泊」で下車すると、地蔵堂を管理する養泉寺が近くにあるので声をかけておくがよい。漁村を出はずれると遠く家島諸島を望む突端に、地蔵堂が明るい風光の中に建っている。右手に錫杖をとり、左手に宝珠を持ち、左足を蓮座の前に踏み下げた丸彫の地蔵像である。仏顔は眉目秀で、衣文線は木彫風に、まれに見る優作で、鎌倉調のすっきりした感覚がただよう。錫杖は後補が、作り出しの宝珠は形がよく、蓮座も時代様式をよく示す。特に注目されるのは同石で作り出した円形光背の背面を笠のように中高に作り、表裏に精巧な蓮華文を刻出することである。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典、1998年」より)
実際に行ってみると、山陽的形駅に近くに的形バス停はなく、数百メートル離れていた。行きしはバスで福泊まで行った。帰りは、バスの便が少ないので、的形駅まで歩いた。およそ2kmくらいだった。
八家地蔵のお堂
市文 地蔵菩薩半跏像(八家地蔵),
多くの石仏が並ぶ中心に安置されている。
クローズアップ
格子の隙間から左回りに見ていく。
その他
姫路市緑の十景 小赤壁(しょうせきへき)
八家川河口の東から福泊にかけての海岸は、市内唯一の岩石海岸であり長さ900mの海食崖が連なる。これより東に木庭山・姫御前山・灯籠地山と続き、その南側が瀬戸内海に面して奇石巨岩を到る所にあらわし、絶景の自然美をもつ景勝地になっているのである。小赤壁の名称は、頼山陽が武漢の南、中国揚子江中流にある赤壁に思いを馳せて名付けたということである。姫路藩家老河合寸翁が創立した仁寿校に招かれていた頼山陽は、文政8年(1825)10月15日生徒らとともに此の地を訪れ、蘇東坡の赤壁の遊びにならった。船上で漢詩を詠じ、特に赤壁の賦を詠じた、呉の周郎が魏の曹操の大軍を破った赤壁に戦いを思い起こしたということである。
平成13年7月 姫路市教育委員会
(現地説明板)
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