兵庫県加西市 酒見寺
(Sagamiji Temple, Kasai City, Hyogo)
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加西市北条町北条1319 酒見寺多宝塔 重文 近世以前/寺院 江戸中期 寛文2(1662) 三間多宝塔、一重本瓦葺、二重檜皮葺 19750623
April 1,2023 大野木康夫
楼門
本堂
多宝塔
鐘楼
March 11, 2023 野崎順次 source movie
兵庫県加西市北条町北条1319
高野山真言宗
泉生山 酒見寺
寺伝によれば、天平17年(745年)、酒見明神の神託を受けた行基が聖武天皇に奏上し、寺号を泉生山
酒見寺として開創したという。勅願寺であり、隣接する酒見明神社(現・住吉神社)の別当寺となった。
平安時代から毎年勅使の参詣が行われていた当寺であるが、2度全山を焼失している。平治元年(1159年)の平治の乱での全山焼失の際は二条天皇の御朱印を賜い勅により再建されている。
(ウィキペディア「酒見寺」)
市文 酒見寺建造物群
本堂 元禄2年(1689)
御影堂 17世紀後期
地蔵堂 宝暦4年(1754)
護摩堂・持仏堂 18世紀後期
常行堂 19世紀前期
観音堂 19世紀中期
既に文化財指定されている江戸前期の建造物群(多宝塔・鐘楼・山門)と併せ、江戸時代前期から後期にかけ当該年代の建築様式を守りつつ、市域大工村の宮大工である神田氏の、独自性の強い意匠を備えた建造物群である。地域大工集団による建築活動の継続性と変化をみる上で、貴重な建造物群である。
(加西市公式ウェブサイト)
現地説明板
市文 楼門 江戸後期 文政八年(1825)再建
上層周囲に縁をめぐらした、三間一戸の楼門で、入母屋造、本瓦葺である、虹梁、丸桁木鼻などの細部にみる絵様繰形や柱上の斗栱組物、それに蟇股などの形式手法は、江戸時代後期、文政頃の技法をよく伝えている。
(現地説明板)
市文 常行堂(引聲堂) 19世紀前期
桁行五間、梁間五間、湯瀬棟作り、同瓦葺、向拝一間
以前は、方形造で四週に二円が回っていましたが、明治の増築により、背面の縁に下屋が設けられています。虹梁の修理部材として17世紀後期の虹梁(旧材)が用いられています。
市文 地蔵堂 宝暦四年
正面三間、側面三間、方形造、本瓦葺
建築様式は同時期の標準的なものですが、虹梁絵様に神田氏の特徴が出ています。
国重文 多宝塔 江戸前期/1662
三間多宝塔、一重本瓦葺、二重檜皮葺
酒見寺は行基菩薩の開創と伝える真言宗の寺院で、天正年間兵火にあって焼亡し、そのあと再興されたのが現在の伽藍であるという。多宝塔は相輪伏鉢の刻銘などから寛文二年の建立と思われる。この塔は大型で安定した外観をもち、構造手法が正統的で古風なところが見られ、この時代の多宝塔としては重要な遺構である。
(文化遺産オンライン)
市文 観音堂 19世紀中期
方三間、宝形造、本瓦葺
全面を床張りにせず、中央に板張りで壇を、奥に仏壇が設けられています。左右と手前の三方は土間になっています。
市文 本堂 元禄二年(1689)
桁行三間、梁間三間、入母屋造、一重裳階付、本瓦葺
中世仏教の形式をよく守る平面構造を持つとともに、虹梁絵様など宮大工神田氏独自のデザインが建物に個性を与えています。
県文 鐘楼 江戸前期
鐘楼は、本堂の東側にある。いまの建物は、東面右隅斗(すみと)横に寛文4年(1664)の墨書があって、多宝塔に続いて建立されたことが知られる。袴腰(はかまごし)付鐘楼で、概観は各部のつりあいがよくととのっている。外部は、いま、柱その他全面に彩色が施してあるが、当初は丹塗(たんぬ)りであったらしい。随所にその痕跡がみられる。和様を基調とし、部分的に唐様を混合した様式をもつ。とくに注意すべきは上重柱間(じょうじゅうはしらま)腰の弓連子(ゆみれんじ)であろう。珍しい意匠である。縁廻りなど一部に腐朽破損したところはあるが、その他はよく保存されており、県下における数少ない江戸初期の鐘楼建築の遺例として重要である。
墨書銘
寛文甲辰二二六月
中旬□□作之
(加西市文化財資料第3号「加西の文化財」(改訂版)加西市公式ウェブサイト)(
弁天池
酒見寺本坊.客殿前の庭園、奥は護摩堂、持仏堂(市文)
Feb.24,2017 瀧山幸伸 source movie
所在地 兵庫県加西市北条町北条1319
早春の早朝、夜明け前の訪問でしたので、満足な撮影はできませんでした。
楼門(加西市指定文化財)
本堂、御影堂、引声堂
多宝塔(重要文化財)
寛文2(1662)年の建築
三間多宝塔、一重本瓦葺、二重檜皮葺
鐘楼(兵庫県指定文化財)
Aug.2011 野崎順次
兵庫県加西市北条町北条1319
泉生山 酒見寺
(Sagamiji Temple, Kasai City, Hyogo)
撮影日: 2011年8月20日
宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
開祖 行基菩薩
創立 天平十七年(745)
酒見寺の寺伝には、行基菩薩がこの地を訪れ、酒見明神に詣でたところ、明神が行基菩薩に「この地に寺を建てなさい」とのお告げを受け、帝に奏上し寺院堂塔を建て、寺号を酒見寺とされたとある。聖武天皇の勅願寺として、酒見寺は歴朝の帰依が深く、平安時代後期より勅旨の参詣が毎年行われ、また三代将軍家光公より御朱印寺となり、護摩堂には歴代天皇、ならびに歴代徳川将軍の位牌がおまつりされている。
楼閣造りの壮重な仁王門をくぐると、酒見寺の広い境内に入る。本堂までの参道の両側には、二十一対の青銅製の飾り燈籠が、参詣者を迎えてくれる。正面奥には、一風変わった二層屋根の本堂があり、その中に酒見寺御本尊の十一面観音、脇仏持国天、多聞天を安置している。
また、酒見寺の仁王門内右側には、重要文化財に指定された多宝塔がある。和様唐様の折衷で室町時代の様式を伝え、木組みの美しさとバランスのとれた塔身に特徴のある美しい塔である。また、本堂東側には県指定文化財の鐘楼堂がある。多宝塔、鐘楼堂共にあざやかな極彩色がほどこされて非常に美しい。
アプローチ
JR加古川線粟生駅から北条鉄道で北条町に向かう。
市文 楼門 、江戸時代文政8年(1825年)再建。三間一戸、入母屋造、本瓦葺、神田左衛門作
重文 多宝塔(江戸初期)、寛文2年(1662年)再建。彩色、折衷様。
境内
地蔵堂
引聲堂(常行堂)、 阿弥陀堂・安産堂とも。播州酒見の念仏道場
その他、境内
県文 鐘楼(江戸初期)、寛文4年(1664年)再建。彩色、折衷様。梵鐘も兵庫県指定文化財。
金堂(根本堂)、元禄2年(1689年)再建。入母屋造、裳階付、二層屋根、本瓦葺、平入り。本尊の十一面観音、脇仏持国天、多聞天を安置。
金堂の後ろに御影堂
弁天池と隣の住吉神社への石橋
参考資料
新西国霊場 − 新しい巡礼の旅HP
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