兵庫県加西市 玉丘史跡公園
(Kasai Tamaoka Historic Park, Kasai City, Hyogo)
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Feb.24,2017 瀧山幸伸 source movie
埋蔵文化財資料館
マンジュウ塚古墳
Aug.2011 野崎順次
兵庫県加西市玉丘町76
撮影日: 2011年8月27日
玉丘史跡公園内には、根日女の物語の舞台となった5世紀前半造立の玉丘古墳をはじめ、移築復元された1基の愛染古墳をふくめて合計7基の古墳が残されています。古墳群は前方後円墳、帆立貝式古墳、円墳、横穴式石室墳などバラエティに富み、気軽に見学することができます。当史跡公園を含む玉丘古墳群は国の史跡に指定されています。
玉丘古墳
全長約109m、前方部幅約54m、後円部径約64mの兵庫県下6番目の規模をもつ古墳時代中期の前方後円墳です。墳丘は、3段築成からなります。後円部中央には、盗掘穴があき、穴底に凝灰岩製の長持ち形石棺材が残っています。墳丘くびれ部の一方には、造出し部が確認でき、凝灰岩の葺石が残っています。墳丘周囲には、幅約20mの周濠が巡り、外堤には円筒埴輪が樹立していたようです。出土遺物には、家形・鶏形埴輪のほか多数の円筒埴輪が出土しています。
クワンス塚古墳
玉丘古墳の西約170mに位置する径約35mの古墳時代中期の円墳です。墳丘には、方形の造出し部が付き、墳丘は2段の盛土からなります。墳頂及びテラスには、円筒埴輪等の埴輪が巡り、斜面及び墳丘裾に凝灰岩の石材を用いた葺石が残っています。墳頂には、割竹形木棺を納めたと考えられる竪穴式石槨が残っていますが、同施設の石材が多数抜き去られ大半の副葬品も、その時になくなったものと考えられます。 副葬品には、三角板革綴じ短甲・剣・直刀・鉾等の武具、斧等の農工具があります。造出し部からは、鶏形埴輪等の形象埴輪、土器類の他に杵形・突起付棒形・棒形・円盤形・籠目形等の土製品が出土しています。
陪塚第1号墳
陪塚第1号墳は、径約25mの円墳と考えられていますが、東側の方丘部とをあわせて前方後円墳とする説もあります。墳丘中央には、盗掘穴があいています。周濠は、改変が著しく、墳丘裾には葺石がかろうじて残っています。
愛染古墳
径約18mの古墳時代後期の円墳で、加西市佐谷町字上天寺から当公園内に移築復元されました。無袖式横穴式石室・組合せ式家型石棺があり、須恵器が出土しています。
参考資料
玉丘史跡公園HP
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