兵庫県神戸市東灘区保久良神社
(Hokurajinja Shrine, Higashinada-ku, Kobe City, Hyogo Pref.)
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古代祭祀遺跡、人為的に配置された磐座群 |
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June 27, 2015 野崎順次 source movie
兵庫県神戸市東灘区本山町北畑680
社格など:式内社(小)
元来の主祭神は神武東征時速吸門(明石海峡)に現れて軍勢を先導した椎根津彦命であり、現在の主祭神須佐之男命は元禄時代に祇園信仰の影響で牛頭天王が合祀されたと考えられる。
「磐座」古代祭祀遺蹟地
「ほくら」の境内には、大きな岩がたくさんあります。この岩は「立岩(タテイワ)」といわれ、神様に祈るために人々が立て起こした祈願岩の一つです。
社務所の裏の大きな岩は、「神生岩(カミナリイワ)」と呼ばれております。
神社の建物の裏の岩群を中心に境内にかけ、大きな円形状に大岩が配置されております。このように配置された岩群は、「磐座(イワクラ)」と呼ばれ「磐境(イワサカ)」ともいわれます。
昔の人は、大きな岩に常世の国より神様をお招きして、農業生産、諸業繁栄、村里安全を祈願いたしました。
このように古代人等が祈願した神聖な場所ですから、現代では「古代祭祀遺蹟地」と呼ばれ、祈る時に使用された「つぼ・かめ・さら」などの土器破片や「やじり・おの」の石器も多数出土しております。それらは「弥生式」の中期の時代のものと認定され、紀元前二百年前頃より、この「ほくら」では、古代人が神様を祭祀していた一つの「証拠」であります。
また、ほくらの「磐座」は、昔大和の国、現奈良県桜井市の大神神社の背後の三輪山頂にある「磐座」と同じ時期のものといわれております。
(現地説明板より)
この磐座や磐境は、本殿西部に八十数個の直線状の石による磐境と、本殿四周を囲む磐座とによって構成され、東部にもその一部が見られるが、きわめて豪快であるとともに、純度の高い石組である。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典」昭和49年、「保久良神社」より)
アプローチ、阪急岡本駅から徒歩30分くらい。最後は急坂である。
保久良神社
ヤマモモ、幹周4.05m、樹高12m(兵庫の巨樹・巨木100選)
境内外の磐座群(二重ないし三重の円系の配置と云われる)
これら巨石のほとんど全部が、自然の露出散布ではなく、人為的に配置されたもので、山麓より運び上げられたものも少なくない。
【保久良神社の岩群図】 『攝津保久良神社遺跡の研究』より
本殿玉垣内、本殿裏の真ん中が円形配置の中心石と云われる。
境内の立石
境外西の神生岩
境外西の磐座群
境外東
三交岩
その他境外東の磐座群
鳥居前の「灘の一ツ火」と大阪湾展望
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