兵庫県神戸市垂水区 旧木下家住宅
(Former Kinoshita Residence, Tarumiku, Kobe City, Hyogo)
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January 8, 2023 野崎順次 source movie
兵庫県神戸市垂水区
兵庫県立舞子公園
旧木下家住宅
国登文 旧木下家住宅主屋 昭和前/1939頃
木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積275㎡ 1棟
県立舞子公園の東端,山陽電鉄の南方に位置する。民家風の虫籠窓を付けた東西棟の大棟を中心に,東面に玄関,北東に台所,西北に茶室,南東に応接室,南西に仏間を配したH字型平面をもつ。昭和初期における阪神間の数寄屋造による和風邸宅の一事例。
(文化遺産オンライン)
パンフレットと現地説明板
門から前庭
前庭からの建物外観
玄関
応接間
広縁、座敷、中室
書院、西室
便所
待合、茶室
中庭(主庭)
北側は中庭②となっているが、露地(茶庭)風の和風庭園で、主庭といえる。この主庭(中庭)は、四畳半茶室に付随する蹲踞③と、降り踵鋸④という二つの踵鋸が中心となって構成されている。
(中略)
草庵式四畳半茶室に付随して作られた蹲踞は、自然石の手水鉢を用いた向鉢形式 (手水鉢の前面が海になった蹲踞)である。茶事には向かい側にある四畳半座敷⑤の縁側が腰掛待合⑥となる。この座敷はよく見ると、炉がなく、床が踏込床(床框がなく地板を畳面と同じ高さにした床)になっている。これは、煎茶道の茶室に多く用いられる床形式であり、この座敷では煎茶道を行うことも考慮したと思われ、その時には、降り蹲踞を利用することができる。
この大振りの降り蹲踞は、中庭の主景にもなり、多人数の茶事には、中央の広間座敷が茶席となり、小人数の時には四畳半室が使われるという構成で、共に降り蹲踞が使用できる。手水鉢には、見事な鞍馬石の自然石が用いられ、中鉢形式(手水鉢の周囲が海になった形式)の蹲踞として見応えがある。
このように旧木下家住宅庭園は、二つの形式の異なる蹲踞を中心に、抹茶道にも煎茶道にも対応できる茶室や座敷を要した、数寄屋造り建築に相応しい庭園構成といえよう。
(西桂「兵庫県の日本庭園 」2004年11月25日より)
二階への階段(立入禁止)
Mar.2012 野崎順次 source movie
兵庫県神戸市垂水区東舞子町
撮影日: 2012年3月11日
旧木下家住宅とは、もとは又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅である。昭和27年に木下家(木下吉左衛門氏)の所有となり、平成12年に故木下吉治郎氏のご遺族から兵庫県が寄贈を受けた。
阪神・淡路大震災以後、姿を消しつつある阪神間の和風住宅のなかで、創建時の屋敷構えをほぼ完全に残す貴重な建物として、平成13年12月に国の登録有形文化財に登録された。前庭と中庭には創建時の庭造りの様子が残っている。
パンフレット、現地説明板、門から石段を上る。
国登文 舞子公園旧木下家住宅主屋 昭和前期 昭和14年頃(1939頃)
木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積275㎡、登録番号: 28-0073
県立舞子公園の東端,山陽電鉄の南方に位置する。民家風の虫籠窓を付けた東西棟の大棟を中心に,東面に玄関,北東に台所,西北に茶室,南東に応接室,南西に仏間を配したH字型平面をもつ。昭和初期における阪神間の数寄屋造による和風邸宅の一事例。
国登文 舞子公園旧木下家住宅土蔵 昭和前期 昭和14年頃(1939頃)
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積25㎡、登録番号:28-0074
主屋北西端に位置する茶室の北方に建つ。南北棟,切妻造,本瓦葺の妻入,2階建土蔵で,桁行3間,梁間2間規模を有する。外観は白漆喰塗とし,南妻面に庇を付けて戸前とするほか,2階の東面と南面に窓を設ける。窓庇の持送りに丁寧な仕事振りがうかがえる。
主屋内部、玄関(天井は屋久杉板)、座敷、中室
前庭に面した広縁
中庭
前庭に面した書院、改修工事の展示のある西室
中庭に面した待合と茶室
玄関の隣の内玄関、四帖半、浴室
参考資料
兵庫県公園協会HP
国指定文化財等データベース
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