兵庫県神戸市中央区 相楽園
Sorakuen,Chuoku,Kobe City,Hyogo
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池泉式回遊庭園 |
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重文建造物3棟、茶室 |
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神戸市中央区中山手通5-3-1相楽園内 旧ハッサム住宅(旧所在 兵庫県神戸市生田区北野町) 重文 近代/住居 明治 明治35(1902)頃 木造、建築面積173.6㎡、二階建、桟瓦葺 附属屋1棟、倉庫1棟、門1棟 19610607
神戸市中央区中山手通5-3-1相楽園内 旧小寺家厩舎(兵庫県神戸市生田区中山手通) 重文 近代/住居 明治 明治40(1907)頃 煉瓦造、建築面積188.1㎡、二階建、一部吹抜、塔屋付、スレート葺 作業場1所、設計図66枚、予算書及び工事仕様書1冊 19700617
神戸市中央区中山手通5-3-1相楽園内 船屋形 重文 近世以前/その他 江戸中期 "天和2-宝永元(1682-1704)" 桁行五間、梁間一間、一重二階、切妻造段違、檜皮葺 19530829
November 23,2025 大野木康夫 source movie
所在地 兵庫県神戸市中央区中山手通5-3-1
JR元町駅から歩く途中に兵庫県公館があります。
日本基督教団神戸栄光教会、夕焼け歩道橋
相楽園(登録記念物(名勝地関係))
【国指定文化財等データベースから引用】
この庭園は近代神戸の資産家小寺泰次郎の本邸に営まれた庭園で、明治20年頃から造営に着手され大正時代初期に完成した。昭和16年以降、神戸市の所有となり、『易経』の一節から採って「相楽園」と名付け一般に公開している。観賞は敷地南西部に設けられた園池の回遊を基本とし、石橋及び木橋を渡り歩く池畔の園路には5カ所に流れを設けて深山幽谷の景を作り出している。正門を入ったところには右側にソテツ園、左側にツツジ園を設けている。往時の建造物の多くは戦災等で失われ、総ケヤキ造の正門と洋風建築の厩舎(重要文化財旧小寺家厩舎、昭和45年指定)が現存するのみであるが、神戸市が保存のために移築した重要文化財旧ハッサム邸(昭和36年指定、昭和38年移築)、重要文化財船屋形(昭和28年指定、昭和55年移築)のほか、昭和38年に園地汀に復元された茶室浣心亭が庭園の景観と調和している。回遊式の日本庭園のほか、洋風の建物やガス灯などの工作物、広場などを備えた明治時代の庭園として全体の地割・造形を良好に維持しており、園池周辺の石組・園路等の意匠にも優秀な点が認められる。
パンフレット
この日は秋のイベントで船屋形外観公開と旧ハッサム住宅内部公開が行われていました。
正門付近
日本庭園の紅葉
船屋形(重要文化財)
江戸中期の建造
桁行五間、梁間一間、一重二階、切妻造段違、檜皮葺
【相楽園ホームページから引用】
江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたものです。建造年代は、1682~1704年の間と推定されます。昭和55年に保存のため移築されました。
木造2階建、切妻造桧皮葺(きりつまづくり ひわだぶき)で内部は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となっています。
木部は内外とも全てを春慶塗(しゅんけいぬり)と黒漆塗に塗分け、長押(なげし)や垂木(たるき)の先には金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっています。
現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。
元は飾磨港付近に係留されていたそうですが、明治になって兵庫県印南郡北浜村(現:高砂市)の川本邸に茶室として移築されました。移築時に3室のうちおもて側から2室のみとなり、屋根も桟瓦葺となりました。
昭和12(1967)年に重要美術品の認定を受け(認定時の所有者は「河本」直助となっています。)、昭和16(1941)年に神戸市垂水区の牛尾邸に移築された際に失われた次の間を復元するとともに、屋根も檜皮葺に戻りました。
昭和28(1953)年に重要文化財に指定された後、昭和53(1978)年に牛尾氏から神戸市に寄贈され、昭和55(1980)年に相楽園の日本庭園内に移築されて現在に至ります。
池の対岸から
周囲の紅葉が盛り
南側から近づく
直近から
池の北側などから
部分撮影
金具は榊原家の源氏車の家紋が入っていますが、「本」の字の痕跡が残っており、本多氏時代の建造であることがわかったそうです。
内部
日本庭園
旧ハッサム住宅(旧所在 兵庫県神戸市生田区北野町)(重要文化財)
明治35(1902)年頃の建築
木造、建築面積一七三・六平方メートル、二階建、桟瓦葺
【国指定文化財等データベースから引用】
イギリス人ハッサムが明治三十五年(一九〇二)に新築した住宅で、建築家はハンセル(Hansell)であった。神戸の外人住宅のすぐれたものの一つである。
パンフレット
外観
部分撮影
内部
附属屋(附)
木造、建築面積九・二平方メートル、二階建、桟瓦葺
倉庫(附)
木造、建築面積九・六平方メートル、一階建、桟瓦葺
門(附)
阪神大震災の時に落ちた煙突
旧小寺家厩舎(兵庫県神戸市生田区中山手通)(重要文化財)
明治40(1907)年頃の建築
煉瓦造、建築面積一八八・一平方メートル、二階建、一部吹抜、塔屋付、スレート葺
【国指定文化財等データベースから引用】
明治末年につくられた煉瓦造、二階建の西欧風民家の意匠をとりいれた厩舎で、河合浩蔵設計と伝えられている。一階は馬車庫と、馬小屋、二階は馬丁、御者の宿泊室になる。隅に廻り階段室の塔屋を、屋根に小屋根や屋根窓を設け、出入口や窓廻りに石材を配して変化をつけており、厩舎として遺例の少ないものである。
October 31 and November 6, 2021 野崎順次 source movie
兵庫県神戸市中央区中山手通5-3-1
相楽園
相楽園は、元神戸市長
小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏の本邸に営まれた庭園で、明治18年頃から築造に着手され、明治末期に完成したものです。昭和16年以降神戸市の所有となり、中国の古書『易経』の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」からとって「相楽園」と名付けられ、一般に公開されるようになりました。なお、平成18年1月26日に相楽園が国の登録記念物(名勝地)に登録されました。
19,566m2の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式日本庭園で、飛石や石橋を渡り、流れや滝など深山幽谷の風景を見ることができます。蘇鉄園や樹齢500年と伝えられる大クスノキ、春に咲くツツジの花やモミジの紅葉も見事です。
また、重厚な正門と欧風建築の旧小寺家厩舎(重文)、保存のために移築された船屋形(重文)、旧ハッサム住宅(重文)のほか、茶室浣心亭(かんしんてい)
が庭園の景観と調和しています。
(ウェブサイト)
神戸菊花展開催中で、旧小寺家厩舎とハッサム邸の内部が公開されているという特別の期間である。
アプローチ、神戸地下鉄県庁前駅から徒歩5分
パンフレットと現地説明板
正門
小寺邸の時代からある、総ケヤキづくりの正門。瓦には、小寺家の家紋「庵木瓜(いおりもっこう)」が入っています。
(パンフレット)
正門前の菊花
蘇鉄園
受付横に植わるソテツは鹿児島から取り寄せた樹齢約300年のもの。雌雄異株で雌株には朱色の実がなります。群植されたソテツは、当時小寺邸が『蘇鉄園』と呼ばれた由縁です。
(パンフレット)
奥へ進む。
大クスノキ
永禄10年(1567)、荒木村重が花隈城の鬼門除けとして植えたと伝えられています。樟脳の成分を含む、樹齢の長い木の代表格です。
(本パンフレット)
蘇鉄園
国重文 旧小寺家厩舎
小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼、明治43年頃に建築した厩舎(きゅうしゃ)です。円型の塔屋・急勾配の屋根や屋根窓・豊富な切妻飾り(きりづまがざり)など、変化に富んだ意匠で飾られています。広場に面して北側1階には馬車を入れる車庫、2階には厩務員のための宿舎、東側は高い吹き抜けの天井をもつ馬房があります。
(パンフレット)
内部の様子と菊花の展示、馬車があった。
国重文 旧ハッサム住宅
英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街(北野町)に建てて住んだもので、設計は英国人によるものです。木造2階建、寄棟造桟瓦葺の和洋折衷建築物です。昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に移築されました。前庭のガス灯2本は、明治7年頃当時としては非常に早い時期に、外国人居留地に街灯用として建てられていたものです。なお、阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突を前庭に保存しています。
(パンフレット)
パンフレットと現地説明板
建物外観
内部1F
階段
2F
旧居留地のガス燈
阪神淡路大震災で落下した煙突
様々な菊花、小品盆栽など。
日本庭園
相楽園は、神戸市の都市公園で唯一の日本庭園です。約20,000m2の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式日本庭園。飛石や石橋を渡り、流れや滝石組など深山幽谷の景を見ることができます。
(ウェブサイト)
庭園の北に相楽園の迎賓館があり、THE SORAKUENという結婚式場である。そのため、日本庭園で花嫁花婿を見かけることが多い。
国重文 船屋形
江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたものです。建造年代は1682~1704年の間と推定されます。昭和55年に保存のため移築されました。木造2階建、切妻造桧皮葺で内部は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となっています。木部は内外とも全てを春慶塗と黒漆塗に塗分け、長押や垂木の先に金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっています。現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。
(パンフレット)
幽玄な日本庭園を行く。
浣心亭(茶室)
離れだった浣心亭(かんしんてい)と茶室又新亭(ゆうしんてい)・本館は戦災で消失。戦後、離れのあった場所に茶室浣心亭を新築しました。
(パンフレット)
さらに
芝生広場の菊花作品
ハクショウ(白松)
マツの仲間。樹皮が白色になるのが特徴です。原産地は中国北西部で神聖な木とされています。葉は三葉で長さ5~10cmです。
(パンフレット)
震災記念碑
兵庫県神戸市中央区
神戸市立 相楽園
神戸市の都市公園で唯一の日本庭園である相楽園では、ドウダンツツジ、キリシマツツジなど約4000株のツツジが見頃を迎えます。園内では「つつじ遊山」と題し、さまざまな音楽イベント、お茶席の開催、和菓子の販売、園内の重要文化財『旧ハッサム住宅』の公開などが行われます。春のひと時、鮮やかに日本庭園を彩るツツジを愛でながら、都心とは思えない心和む園内でゆったりとした時間をおすごしください。
(FeelKOBE website より)
正門入り口から蘇鉄園、旧小寺家厩舎(重文)
旧ハッサム住宅(国重文)前では春の山野草展
池泉回遊式日本庭園、この季節は何といってもツツジ
船屋形(国重文)から浣心亭
芝生広場
Mar.9, 2013 野崎順次 source movie
Aug. 2009 撮影/文 野崎順次
兵庫県神戸市中央区中山手通5−3−1
国登録記念物(名勝地)
神戸市立 相楽園
(Kobe Municipal Sorakuen Garden, Kobe)
相楽園は、元神戸市長 小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏の本邸に営まれた庭園で、明治18年頃から築造に着手され、明治末期に完成したものです。
昭和16年以降神戸市の所有となり、中国の古書『易経』の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」からとって「相楽園」と名付けられ、一般に公開されるようになりました。
なお、平成17年11月に相楽園が国の登録記念物(名勝地)に登録されました。
19,566㎡の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)日本庭園で、飛石や石橋を渡り、流れや滝など深山幽谷(しんざんゆうこく)の景を見ることができます。
蘇鉄園(そてつえん)や樹齢500年と伝えられる大クスノキ、春に咲くツツジの花やモミジの紅葉も見事です。
また、重厚な正門と欧風建築の旧小寺家厩舎(重文)、保存のために移築された船屋形(重文)、旧ハッサム住宅(重文)のほか、茶室浣心亭(かんしんてい)が庭園の景観と調和しています。
壮大な正門と塀に続く蘇鉄園、大クスノキ
重要文化財 旧小寺家厩舎
重要文化財 旧ハッサム住宅
池泉回遊式日本庭園へ
重要文化財 船屋形
池泉回遊式日本庭園と浣心亭(茶室)
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