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兵庫県三田市 旧九鬼家住宅

(Former Kuki House Museum, Sanda City, Hyogo)

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August 1 and 2, 2020 野崎順次  source movie

兵庫県三田市屋敷町7-35
旧九鬼家住宅資料館
(Sanda City Former Kuki House Museum, Sanda City, Hyogo Pref.)

兵庫県重要有形文化財

旧九鬼家住宅は、三田藩家老職を代々勤めた九鬼家の住宅として、明治9年頃に建てられた建物です。江戸時代の民家や商家の間取りを持ちながら、武家屋敷の名残を残す二階建ての住宅ですが、特徴的なのが二階部分に洋式のデザインが取り入れられていることです。
明治初期に文明開化のもと、日本人の大工により西洋の建築に似せて、学校や役所、ホテル、銀行などが数多く建てられました。このような建物を建築史では「擬洋風建築」と呼んでいます。
旧九鬼家住宅は、こうした擬洋風建築のひとつとして捉えられますが、九鬼家の当主であり鉄道技師でもあった九鬼隆範(くきりゅうはん)が洋風デザインを取り入れて自ら描いた住宅の設計図(現在でいう基本設計図に当たるもの)が残っています。当時の大工が見よう見まねで真似て建てた擬洋風建築にはない、九鬼隆範が指示した洋風のデザインと伝統的な建築様式が絶妙に調和した貴重な建物として評価されています。
(「NPO法人歴史文化財ネットワークさんだ」サイトより)

パンフレット、現地説明板
              


主屋と土蔵の外部を道路(北)側から見る。
           


主屋を庭(南)側から見る。
                         


土蔵を庭(南西)側から見る。
    

主屋の室内、土間と八帖
           


客間と仏間
            


四帖
         


茶の間と台所
       


周辺、日本初の民間博物館三田博物館跡、白洲退蔵出生地など
     


Apr.2011 撮影/文 野崎順次

兵庫県三田市屋敷町7-35

三田市旧九鬼家住宅資料館

撮影日: 2011年4月2日

三田藩の家老職を代々つとめた九鬼家の当主九鬼隆範が、明治初期(明治8年前後)に建てた全国でも数少ない擬洋風建築の建物で、兵庫県重要有形文化財に指定されています。

擬洋風建築とは、明治維新後の純洋風の建築物を大工が似せて建てた建築物です。

旧九鬼家も伝統的な商家のたたずまいと洋風のつくりが一体となったところが見どころで、一見すると三田にのこる商家のたたずまいと同じですが、正面から向かって左手の2階のベランダ部分と窓が洋風の作りとなっています。

内部も、畳敷きの伝統的なつくりのなかに2階部分に、いろいろな帳簿や書き付け、古い和本などのページを下貼りにして、襖紙を壁紙にして天井から壁全体に貼りつめた洋間があります。

館内には、九鬼隆範氏手作りの製図用具や定規、設計図用の絵の具や絵皿などの小物が展示されています。

パンフレットと説明板

    

建物外部

                    

建物内部

             

参考資料

北阪神ツーリズムガイドHP

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