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兵庫県 篠山市 清浄山誓願寺

(Seiganji Temple, Sasayama, Hyogo)

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May.2010 撮影/文 野崎順次

撮影日: 2010年5月8日

城下町篠山の西北、西町から北上する道路がT字型に交わる要所に、誓願寺(篠山本町(誓願寺前)バス停から徒歩すぐ)が砦のように建っている。

楼門(町・文)は、室町時代後期の様式を残しており、その彫刻は見事である。

ご本尊は、阿弥陀如来座像である。

三岳修験道の小金ヶ岳・廃福泉寺より移したもので、法道仙人作と伝えられている。

八上城主波多野秀治公が高城山の山麓に、天正年間(1573〜92)の初め、覚山は室町幕府13代将軍足利義輝の子であり、永禄8年(1565)5月、父が松永久秀らに殺されると、京都の誓願寺に逃れ、父の菩提を弔うために仏門に入った。

それを秀治公が保護したのである。

八上誓願寺は中本山として、一二ヵ寺の末寺を持つまでに発展したが、覚山は晩年、西紀町宮田の廃浄福寺に隠棲し、そこで亡くなった。

篠山に築城されると、当寺は民心の安定と城下町造りの拠点として、この地に移築された。

本堂・山門は当時のままで、秀治公の肖像画と八上城合戦図絵が残り、「知新館」跡の碑がある。

「丹波篠山五十三次ガイド」より

 

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