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兵庫県高砂市 西光寺

(Saikoji Temple, Takasago City, Hyogo Pref.)

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September 28, 2020 野崎順次 source movie

兵庫県高砂市米田町米田460
浄土宗西山派
来迎山 西光寺


パンフレット
       


山門、宮本武蔵・伊織の像
     


五輪之庭
五輪は、仏教でいう「地・水・火・風・空」の五大、宇宙をさすが、五体をもさす。つまり、自分の身体から、私たちのまわり、大自然までも包含したものである。武蔵は『五輪書』を著し、剣術を基とし、精神と技術の奥義を具体的合理的に書いている。それは文武両道の道でもある。
武蔵は播磨の地において、明石城や城下寺院の作庭にも係わっていることなどから、「五輪之庭」として作庭することとした。これまで誤解されることの多かった武蔵が、生誕地に銅像の建立とともに「五輪」をテーマに作庭したことは意義のあることと思う。
この「五輪之庭」の石組については、伝統的な枯山水様式の石庭として作庭した。
「地の石組」は、五石を地中深く、沈思黙考して動かぬ表現とした。「水の石組」は、地上や人類を潤す大切な要素である水を、滝石組(龍門瀑形式)で表現する。「火の石組」は燃え出ずる情熱を表し、「風の石組」は、強風吹きすさぶ様を三石で抽象的に表現した。「空の石組」は無限に広がる天体であり、また千変万化する姿を、三尊石組と雲海の模様で、丹波の敷石を用いて表した。全体が統一された庭園構成となるよう「空の石組」を中心に全庭を構成している。石材は徳島県剣山の麓から、青石(緑色変岩)の良材が手に入り用いることができたのは幸いであった。
(西桂「兵庫県の日本庭園 歴史と美を訪ねて」2004年より)
       

地の石組
    


水の石組
     


火の石組
     


風の石組
  


空の石組
        


本堂と庫裏および新座敷との間に位置する中庭に当たる空間には、「九品来迎之庭」をテーマに作庭することになった。中庭とはいえ新座敷にも面した空間であることから、座敷や渡り廊下からの観賞にも考慮する必要がある。
本堂に安置される本尊は阿弥陀如来で、庫裏から本堂へは渡り廊下によって連絡されており、ここに龍山石敷の渡り廊下が造られている。こうした状況も作庭構想の一部に取り入れ、此岸から浄土の彼岸へ誘う架け橋と考え、「九品来迎之庭」と定めたのである。
(西桂「兵庫県の日本庭園 歴史と美を訪ねて」2004年より)
           

一方西庭は、ここも「九品来迎之庭」の一角と考え、蹲踞石組を中心に構成した。また水門の下部には、妙音を奏で水琴窟手法を取り入れ、東庭の動に対して、西庭は静の構成とした。
(西桂「兵庫県の日本庭園 歴史と美を訪ねて」2004年より)
                  

その他境内
     

 

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