HDR動画と静止画の画質サンプル
■■ サンプル1 高解像度とHDRのメリット
高解像度とHDRのメリットを実感できる夏のサンプルです。北海道大雪山旭岳、強い日差しを浴びる2025年7月撮影のサンプルです。
● 静止画
中サイズの静止画(720x480 Pixel) ウェブ画面上の小サイズのサムネイル(180x120 Pixel)をクリックすると表示される画像です。
高解像度の静止画(8192x5464 Pixel 18MB ) カメラから取り出した画像(20MB)にSAMPLEの文字を追加して再圧縮しているので画質が多少劣化しています。
● 動画
・8Kマスター動画 (7680x4320 Pixel 45MB) カメラから取り出した8のRaw 12bitの動画を10bitのHDR(色が鮮やかなHigh Dynamic Range)で書き出しただけで、色の調整もスタビライズもしていません。(詳しくは下記解説を参照ください)
・8K高画質動画(7680x4320 Pixel 41MB ) 8Kマスター動画から変換したもの
・4K高画質動画(3840x2160 Pixel 14MB) 8Kマスター動画から変換したもの
・2K高画質動画(1920x1080 Pixe 8MB) 8Kマスター動画から変換したもの
・YouTube品質の2K動画のスクリーンショット 2K高画質動画をYouTubeで高圧縮した動画の静止画キャプチャーです。 2Kとは名ばかりで画質が綿のように極端に劣化しています。
・Previe movie(480x270 Pixel 1MB) 8Kマスター動画から変換したもの。モバイル機器で視聴可能な軽量かつ最低限の画質です。
(注1) ファイルが大きいのでダウンロードしてから再生してください。何回も検証できますしスローモーション・ストップモーションで大きな違いがわかります。HDR動画に対応した動画再生ソフト(Windowsでは「映画とテレビ」など)とHDRディスプレイが必用です。(詳しくは下記解説を参照ください)
(注2) 8K動画の再生は高負荷に対応した機器が必用です。機器の能力が足りないとカクカクとしたコマ落ちや音の歪みが発生します。上のサンプルは噴気の音を再現するため風のノイズをカットしていません。
(注3) 解説
Japan Geographicの動画品質と通常の動画品質がなぜ違うのかを理解していただくために。
以下はかなり難解ですが、ご納得の上有償で視聴いただくわけですから当方に説明責任があります。確認していただきたいポイントとその理由を解説します。
・解像度の違い
解像度の違いは画面のきめ細かさです。解像度が名目上同じでも圧縮方法の違いにより画質が劣化します。地上波放送、1440×1080 Pixel、8bit (bitの違いについては色の違いの項参照)のSDR(Standard Dynamic Range)では、動きが激しい動画をスローモーションやストップモーションで見ると画質がざらざらしているのがはっきりわかります。
4K/8K放送は放送コストが高く、撮影者制作者が地上波テレビを主な収入源としているため、4K/8KのHDR(High Dymanic Range)コンテンツは多くありませんが、8Kのディスプレイ(テレビ)も続々登場していますので、8Kの時代は近づいています。しかし放送やストリーミングにおいては高画質な8KHDRの影像を同時多数に配信するのに大きな伝送帯域が必要ですので、PCでのオフライン再生に比べると画質が劣ってしまいます。Japan Geographicがストリーミングではなく実ファイルを郵送でお送りしてPCとディスプレイまたはテレビで再生していただく手法をとるのは、高解像高画質に必用な広い帯域(bps)で大きなサイズのファイルを再生する必要があるためです。
・色の違い SDR(Standard Dynamic Range)とHDR(High Dynamic Range)
色の違いは難しいです。編集済のHDRファイルは10bit(10億色)のHDR(PQ方式、一部はHLG方式)で書き出しています。(2017年秋までの撮影はSDRです)
詳しい違いは省略しますが、色の違いは色深度(色の数:bit)の違いと色空間(Gamut)の違いとガンマの違いです。2020年夏以降の撮影では、撮影素材の色深度はRawの12bitです。色空間はCinema Gamutです。ダイナミックレンジはLogガンマです。通常の写真や動画(ともに8bitのSDR、1600万色)に比べ、自然界に存在する広範囲な色と明るさが扱え、極端に明暗があるシーンや微妙な色の違い、グラデーションなどが美しく表現できます。
色深度と色空間の違いは明瞭にわかります。特にごまかしが難しい緑色を中心に、青から黄色にまたがる微妙な色が忠実に再現できます。素材動画は12bitですから、編集時に色や明るさを調整しても画質が破綻することがほとんどありません。(ドローンやアクションカメラやスマートフォンの影像は色深度と色空間が狭いものが多く、画質破綻が激しいので大きな調整は不可能で、美しい色が再現できません。)
ダイナミックレンジに関しては、明るい部分と暗い部分の諧調の豊かさが明確にわかります。いわゆる白飛びと黒つぶれで、SDRでは暗い部屋からの窓越しの景色が白く飛んでしまったり、朝日夕日が真っ白になったり、太陽の光芒や波の反射や虹、ダイヤなどのきらめきが白くなったりしていたものが自然な明るさと色で表現できます。これらはある程度人の脳内で補正するのですが、飛んでしまった白やつぶれてしまった黒の中にあった色を元に戻して表現することはできません。例えば波の先端が逆光を受けてダイヤモンドのように輝いたり、木漏れ日の光芒の中に七色の虹が輝くなど豊かな自然の美しさを再現することは容易ではありません。
Japan geographicの2020年夏以降のHDR動画の仕様は、きらめきなど明るい部分に強いPQ規格で、最大輝度1000nit(カンデラcd/㎡)の明るさまで白とびしないで色が表現できる機器向けにファイルを出力しています。通常のSDRの最大輝度は100nit(カンデラcd/㎡)程度ですから、圧倒的に明るいながらも白の中に色がある鮮やかな影像が表示できます。
暗い部分でもダイナミックレンジは重要です。薄暗い日本建築の内部空間や霧の中の景色など、いわゆる「○○鼠」と呼ばれる数多くの薄鼠色のバリエーションの違いが当然のように区別できて楽しめるのが日本文化の特徴で、暗い空間や文化財の美しさを表現するのにもHDRは欠かせません。例えば月あかりの情景などで、月夜の薄墨桜が良い例です。
日本の自然と文化の特徴を活かすように丁寧に撮影、編集、出力したのがJapan Geographicの動画コンテンツです。上のサンプル1では、明るい部分から暗い部分までのHDRの色が明確にわかります。確認していただきたいのは、空、雪、雲の輝きと色が実物に近いことは当然として、徐々に変化する池の水の色の微妙な深みとグラデーションの滑らかさです。
・視聴環境整備の参考
HDRの視聴環境を整えるには、HDRに対応した機器と動画再生ソフトが必用です。
最近のPCのほとんどは4KHDRに対応しています。Windows11をHDR対応にするには、「設定」「システム」「ディスプレイ」でHDRをオンにします。
無料のHDR動画再生ソフトはたくさんあります。Windows11では標準搭載の「映画とテレビアプリ」でも再生可能です。
PCと モニターまたはテレビは2K/4K/8KのHDRに対応した製品が必用です。PCの仕様は明確ですが、 モニターまたはテレビについては、「対応」という表現は千差万別です。解像度はアップスケールではなくパネル自体の解像度で2K/4K/8Kの製品が良いです。
HDRの性能は、ディスプレイモニターでは「ディスプレイHDR」で性能規定があります。性能が低いと明るい部分が白飛びします。ディスプレイHDRで600あれば瞬間的な白とびにほぼ対応できます。最近はゲーマー向けのディスプレイモニターがほとんどで、HDRの性能よりも最大フレームレートの性能に特化しているので、きれいなHDR影像を見るだけなら不要な出費となります。映画はフレームレートが24ですし、Japan Geographicのフレームレートは基本30ですので、最大フレームレートが60あれば十分で、色の再現性が高い製品をおすすめします。
テレビでは「ディスプレイHDR」の規定に従わず「HDR対応」という曖昧な言葉で逃げ、HDRの数値性能が表示されていない製品が多いので、家電量販店などでHDRの実影像を比較するのが確実です。店舗では最大輝度と高発色でデモ表示していますので、見比べるとかなり参考になります。ただしSDRの放送ではなくHDR専用に撮影された影像を見ることが必用です。製品の仕様書に最大輝度が表示されている製品はさらに安心です。HDRは「実際に見ている世界」に近いので眩しいシーンは眩しく見えますが、そのようなシーンは一瞬かつ画面のごく一部ですので眩しさで眼が悪くなることを心配する必要はありません。屋外でいろいろな反射、例えば自動車のボディに反射した夏の太陽光や波の反射が眩しいことがありますが、そのほうがよほど紫外線が強く有害です。
暗いシーンのHDRでの再現性能は、人目を引かないのでデモ影像が少なく、確認が難しいです。白飛びと同様に黒つぶれする製品は多いですが、黒つぶれはすっきりと見えるためごまかしやすいのです。
確実なテストは、プロが使うテストチャート(HDRのカラーチャート、白黒諧調チャート、カラーグラデーションチャート、解像度チャートなどを利用することです。お店が持参PCの接続を許してくれれば、このページのサンプルや映像情報メディア学会https://www.ite.or.jp/content/chart/uhdtv_hdr/ などのサンプル影像をHDR対応のPCに入れ、お店のディスプレイ/テレビに接続して映写することで、ある程度性能の確認ができます。安易にクチコミを信じないことが重要です。
PCと画面を結ぶHDRケーブルの性能も重要です。8KHDRまでに対応するHDMI2.1の規格に合った製品が必要です。
以上をご理解のうえHDRを実体験いただけると、森羅万象の本物の輝きと色の奥深さを味わうことができます。
■■ サンプル2 高解像度とHDRのメリット
高解像度とHDRのメリットを実感できる秋のサンプルです。秋田県北秋田市、日本一の絶景滝と呼ばれる安の滝、午後の1時間だけ変身した姿です。秋の午後の柔らかい日差しを浴び紅葉と虹が美しい2024年10月のサンプルです。比較すべき部分の詳しい解説はサンプル1の(注3) 解説と同様です。
● 静止画
中サイズの静止画(720x480 Pixel) ウェブ画面上の小サイズのサムネイル(180x120 Pixel)をクリックすると表示される画像。
高解像度の静止画(8192x5464 Pixel 18MB )
● 動画
・8Kマスター動画 (7680x4320 Pixel 45MB)
・8K高画質動画(7680x4320 Pixel 41MB )
・4K高画質動画(3840x2160 Pixel 14MB)
・2K高画質動画(1920x1080 Pixe 8MB)
■■ サンプル3 高輝度での発色
サンプル2よりも厳しい、高輝度での発色のHDRサンプルです。光芒が色を含んでいる部分の描写ができるかどうか、大雪高原 2024年9月の、木漏れ日の光芒が木に隠れる寸前に薄く色づいているシーンです。
・8Kマスター動画 (7680x4320 Pixel 45MB)
・8K高画質動画(7680x4320 Pixel 41MB )
・4K高画質動画(3840x2160 Pixel 14MB)
・2K高画質動画(1920x1080 Pixe 8MB)
■■ サンプル4 音は影像よりも重要
Japan Geographicは臨場感を重視していますので、無人の洞窟で水滴がしたたる微小な音から花火の爆音まで、ダイナミックレンジが広い録音にこだわっており、最新の32bitフロート録音機と極めてノイズが少ないマイクを複数使っています(風と騒音が激しい収録では最小音量のBGMを加えています)。なるべく原音に忠実にダイナミックレンジ広く書き出していますのでサウンドシステムにもこだわってください。鍾乳洞の不気味な世界に震え、花火の爆音にも震えます。このような音は放送の規格を超えていますので放送では絶対に体験できません。
風連鍾乳洞の「ほぼ無音」の洞窟奥での水滴の音(収録した原音から照明設備の微弱なノイズをカットしています)
大曲花火大会の「歪まない爆発音」 収録した原音のままで全く加工していません。本物の臨場感があります。理想的には、音質が悪いPCのサウンド出力ではなく、防音が施されたホームシアターサウンド装置の体毛が震えるほどの大音量で聴いてください。防音空間が無い場合には、高品質なアンプとヘッドホンで最大音量で聴いてください。音はもちろんですが、明るい花火の中にある色でHDRの検証もできます。(撮影したままの色で、色補正はしていません)
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