石川県中能登町 石動山
Isurugisan,Nakanoto town,Ishikawa
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Aug.2012 瀧山幸伸 source movie
石動山は、能登半島の基部、石川県と富山県の県境近くにある標高565メートルの山で、古来山岳信仰の霊場であった。
神仏習合思想が盛行する中世には、伊須流岐比古神社の社殿のほか、堂塔伽藍が建ち並び、「いするぎ法師」と呼ばれた衆徒の修行の場として発展したが、衆徒が武力的勢力でもあったことや石動山 が軍事的要衝に当たったこともあって、南北朝時代以降数度の兵乱に遭い、一山焦土と化した時もあった。
しかし、戦国時代末期に、前田氏により復興が図ら れ、全山を「石動山天平寺」と号して、元禄10年(1697)の石動山絵図に見られるような規模雄大な堂塔伽藍・僧坊が整備され、以後江戸時代を通じて、 前田氏の庇護の下で慇賑をきわめたが、明治元年(1868)の神仏分離令を契機に衰退に向かった。
現在石動山には、元禄年間の棟礼を持つ伊須流岐比古神社の建物が遺存し、また、二宮道、長坂道など8つの旧参道には、各々「御下馬所」といわれる庚申塚が残っていて、これらが石動山天平寺の結界を示すものと考えられる。
石動山は、古代から近世にかけての特異な祭祀遺跡として貴重なものであり、前記の境内地を中心に、二宮口の道標所在地等を含め史跡に指定する。
(文化庁)
A camera
B camera
荒山峠の富山県側
荒山城跡
石動山
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