石川県輪島市 黒島
Kuroshima,Wajima city,Ishikawa
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街並の詳細
資料館付近から南端へ、そして北端へ、最後に高台の道を南へ、資料館に戻る。
旧角海家住宅
Kyu Kadomike
May.15.2014 中山辰夫
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
国道249号線を南西方向に、輪島に向かって走ると黒島町に至る。旧黒嶋村は櫛比荘を流れる八ケ川河口の南岸に位置し、能登に点在する幕府直轄領(天領)1万石を有する村落であった。
黒島地区は能登半島、輪島市の西南に位置し、海岸段丘上に細長く形成されている。江戸後期から明治中期にかけて活躍した北前船の船主や船頭・水夫が多く居住した集落で、今でも昔ながらの町割りが残されている。平入・妻入の主屋が入交じる一方で、黒?薬瓦に格子、下見板張理といった要素が町並みに一定の統一感をもたらしている。
黒く艶やかな釉薬瓦
若宮八幡宮
輪島市門前町黒島町口15
古来、黒島近郷の産土神にして、船運海産の守護神とし加賀藩および衆庶の篤き崇敬をうけ、神事の荘重盛大並びなく、夏季大祭には南北両町より2台の豪華なる曳山が奴振り行列と共に華麗なる神輿の渡御に付随して、盛大な祭礼が行われ、天領祭として門前町文化財に指定されている。
住宅の特徴 代表的な構え
黒島地区の町並みは、明治から昭和にかけて幅広い年代の建築物で形成されている。吉妻造が基本であるが、昭和に入ってから入母屋が現れた。階高が大正から昭和にかけて徐々に高二階へと移行していった。
切妻造・平入り平屋
切妻造・妻入り平屋
切妻造・平入り低二階
切妻・妻入り二階
切妻造・平入り二階
入母屋造・妻入り二階
見かけた住宅
≪参考≫輪島市では、輪島景観重点地区修景整備事業には一定額の補助制度を設けている。
若宮八幡宮
輪島市門前町黒島町口15
古来、黒島近郷の産土神にして、船運海産の守護神とし加賀藩および衆庶の篤き崇敬をうけ、神事の荘重盛大並びなく、夏季大祭には南北両町より2台の豪華なる曳山が奴振り行列と共に華麗なる神輿の渡御に付随して、盛大な祭礼が行われ、天領祭として門前町文化財に指定されている。
黒島天領祭
藩政期には天領だった黒島の祭。大阪城と名古屋城を模し、武家人形やのぼり旗で飾られた2基の曳山が練り歩く。隈取化粧をした子供たちの奴行列が見ものとされる。
角海(かどみ)家住宅
輪島市門前町黒島町口94−194-2
石川県指定有形文化財
平成19年の能登半島地震で全壊した角海家の復原工事が4年かけて完了し、平成23年8月13日より一般公開された。
北前船の寄港地として栄えた黒島地区に残る、典型的な廻船問屋住宅である。栄華を誇った角海家の収蔵品も展示しており、当時の繁栄ぶりが偲ばれる。
黒島は能登半島に62ヶ所あった天領の地の一つ。総持寺の表玄関としても機能した湊には多くの船主が住んだ。室町末期に番匠屋善右衛門が回船業を起こし、総持寺御用船の森岡屋など十数軒の船問屋も創業をおこなった。江戸時代には千石船が黒島の沖に40艘も浮かんだとされる。
角海家住宅外観と周辺
若宮八幡神社が向かいにある。通りは住宅で埋まっている。主屋は木造平屋建てで、切妻造平入低二階の瓦葺である。表通りに面した正面は、二階部分が白漆喰の塗り込めになっており、他は下板見張りとなっている。”サガリ“や”持ち送り“”大戸“”太格子”など、典型的な黒嶋回船問屋型町屋の特徴が見られる。
土蔵側とR249側
住宅内見学
玄関と店の間
お釜と台所、塩物蔵、小豆蔵、米蔵が並ぶ。米蔵には北前船の模型がある。
その他、一括して並べる。
これまでに見てきた古民家とは異なった雰囲気が感じられる。
黒瓦と板張り
ツヤツヤしている黒の能登瓦は、北陸特有の重いい雪を屋根から落としやすくするためで、板張りの壁は土壁の保護に使われる。
北前船の寄港地となった黒島地区には、今も昔の景観が残っている。
A camera
B camera
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