香川県琴平町

Kotohira town,Kagawa

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仲多度郡琴平町西乙1241 旧金毘羅大芝居重文近世以前／その他江戸末期天保6（1835） "客席及び木戸廻り　桁行18.7m、梁間21.4m、一部二階、切妻造、妻入、正面及び側面庇付

舞台及び楽屋廻り　桁行23.6m、梁間14.0m、一部二階、入母屋造、北面客席に接続、南面庇付、奈落附属桟瓦葺、東西便所及び楽屋便所附属" 19700617

仲多度郡琴平町西乙1241 金刀比羅宮旭社重文近世以前／寺院江戸末期天保8（1837）桁行五間、梁間五間、二重、入母屋造、向拝三間、軒唐破風付、背面中央部突出、銅瓦葺棟札2枚 19820216

仲多度郡琴平町西乙1241 金刀比羅宮奥書院重文近世以前／住宅江戸中期享保2（1717）六畳（床、棚、附書院付）、三畳、八畳、十畳、四畳半、三畳、六畳、十九畳（床付）、十畳（床付）、入側、縁、土庇等より成る、一重、入母屋造、本瓦葺、庇銅板葺 19550622

仲多度郡琴平町西乙1241 金刀比羅宮表書院及び四脚門　表書院重文近世以前／住宅江戸前期 "承応3-万治(1654-1660)" 桁行21.7m、梁間16.9m、一重、入母屋造、正面軒唐破風付、檜皮葺 19550622

仲多度郡琴平町西乙1241 金刀比羅宮表書院及び四脚門　四脚門重文近世以前／住宅江戸前期 "承応3-万治(1654-1660)" 四脚門、切妻造、本瓦葺 19820216

Jan.17,2020 瀧山幸伸　

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今回は主に金毘羅庶民信仰資料と書院を調査

金毘羅庶民信仰資料（重要有形民俗文化財）

船絵馬37点　港湾等絵馬19点　和船模型41点　大漁旗282点　流し樽類129点　神札類375点　版木63点　その他68点　狛犬13対　燈篭668基　高燈篭1基　燈明堂1棟　鳥居10基　御手洗石槽6基　敷石・石段標石12組

　金刀比羅宮は、もと金毘羅大権現と呼ばれていたが、一般には、「讃岐のこんぴらさん」の名で親しまれ、江戸時代以来、広く庶民の信仰を集めてきた。全国各地に講が結成され、金毘羅参りと称して全国から参詣する人々が跡を絶たなかった。
　金毘羅信仰は、漁民や船乗りの間に特に篤く、この資料の中には、江戸時代以来の船絵馬・海難の絵馬・和船模型・大漁旗・流し樽などが含まれている。中でも和船模型には精巧なものがみられ、寛政8年（1796）と文化5年（1808）に作られた菱垣廻船の模型や、慶応元年（1865）に作られた北前船の模型などは、特に優れたものである。また芸予諸島の各浦々講中が釣燈籠を下げるために安政5年（1853）に建てた燈明堂、丸亀沖の船のために琴平近郊の多くの人々が講を結成して万延元年（1860）に建てた高燈籠なども庶民信仰を結集したものとして注目されるものである。
　金毘羅信仰の歴史的な変遷や、地域的な広がりは、燈籠や玉垣・狛犬など寄進銘のある奉納品によく現われている。現存するもので庶民信仰を反映する最古のものは、享保14年（1729）に高松講中が奉納した石燈籠で、以後、江戸時代後期から明治にかけて諸国の講を中心としたこれらの奉納が盛行した。奉納者は江戸・京・大坂諸国の講中、廻船中をはじめとして、魚問屋・藍師中・鉱山師・富山の売薬中・江戸町火消組など各職業に及び、家内安全、商売繁昌などの祈願内容も銘文のほか大木札などの神札によく反映されている。
　この資料は、江戸時代以来の庶民信仰の様相をよく示すものとして重要である。（文化財データベース）

金毘羅大芝居の奥から像山（名勝天然記念物）方面を見る