香川県高松市 大島
(Oshima, Takamatsu City, Kagawa Pref.)
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ハンセン氏病療養所の島 | |
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August 13, 2016 野崎順次 source movie
香川県高松市庵治町6034
瀬戸内国際芸術祭 2016 大島
瀬戸内国際芸術祭が開催される12の島のうち、大島は少しほかの島と事情が異なる。大島は、島全体が国立ハンセン病療養所なのだ。1909年に開園したこの「大島青松園」は、全国に13ある国立療養所のうちのひとつで、唯一の離島。
ハンセン病の感染力はきわめて低く、治療法が確立されているが、かつては誤った知識から不治の病とされ、長く差別の対象となってきた。法律によって隔離され、子孫を残すことも禁じられた。その誤った「らい予防法」が廃止され、療養所に人が自由に行き来できるようになったのは1996年。つい17年前のことだ。
療養所にいる人たちはすでに治療は終わっているので「患者」ではなく「入所者」と呼ばれる。大島には現在も約80人の入所者が暮らし、その平均年齢は80歳を超える。
(瀬戸内国際芸術祭ウェブサイトより)
会期中は高松港から日に三便の無料チャーター船が出る。事前にその整理券を入手してから、小さな船2隻で大島に向かう。20分足らずの航海である。
大島に着いた。これからは徒歩のガイドツアーである。心月園、平家由来の墓標の松。目の不自由な入所者のために道路には白線が引かれている。
作品No. 118 やさしい美術プロジェクト 「{つながりの家}カフェ・シヨル」
大島産の新鮮な野菜や果物をふんだんに使ったドリンクやスイーツが、大島の土で焼いた器で味わえる。入所者の方も訪れるカフェで、やさしい時間が流れている。
(瀬戸内国際芸術祭ウェブサイトより)
そして、坂を登り
納骨堂あたり
西国三十三所石仏の道をたどる。このあたりには多くの(八種類)の宗教施設がある。
作品No. 115 田島征三 「青空水族館」
入所者が暮らしていた寮に作品を展示。《青空水族館》と題し、陸上の上に海底の世界を繰り広げる「空間詩」を見せる。大粒の涙を流し続ける人魚や、難破船と水中の多様な生き物がいる空間など回遊型のインスタレーションだ。
(瀬戸内国際芸術祭ウェブサイトより)
作品No. 114 田島征三 「森の小径/「森の小径」の部屋」
大島で暮らす人たちや訪問者が散策を楽しめる「森の小径」を設置。なだらかな凹凸のある庭だ。また、その近くにある寮を改装。森の小径の立体模型や、田島による絵画、木の実で埋め尽くした空間作品などを展示する。
(瀬戸内国際芸術祭ウェブサイトより)
入所者寮10から12
解剖台。以前には入所者が亡くなるとこの台で解剖されたという。
作品No. 117 やさしい美術プロジェクト つながりの家 「海のこだま」
作品No. 116 やさしい美術プロジェクト つながりの家「大島資料室・北海道書庫」
ハンセン病療養施設にギャラリーや資料室、カフェなどを設け、入居者たちとの交流を深めながら活動中のやさしい美術プロジェクト。GALLERY15「海のこだま」は展示が新しくなり、入所者だった故鳥栖喬氏が撮影した写真作品《ひたすら遠くを眺める》などが鑑賞できる。入所者の生活用具などを展示する「大島資料室」や、大島の歌人の間で受け継がれてきた蔵書を収蔵した「北海道書庫」がある。
(瀬戸内国際芸術祭ウェブサイトより)
港に戻る。
帰りの船から大島を見る。高松に近づくと豪華客船飛鳥Ⅱが。
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