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神奈川県箱根町 早雲寺

Sounji,,Hakone town,Kanagawa

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 Flower
 
 
 Culture
 
 
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 Food
 


July 9, 2022 野崎順次 source movie


早雲寺は、大永元年(1521)北條早雲の遺命により、その子氏綱によって建立された寺であり、以来北條氏一門の香火所としてその盛衰を共にし現在に至っています。この寺には、北條文化の香りを伝える数多くの文化財が残されており北條文化を語るのに欠くことのできない寺です。
(現地説明板)
   


町文 惣門
            


山門
         


町文 本堂
       


史跡 枯山水石庭 江戸時代初期
TRADITIONAL DRY LANDSCAPE ROCK GARDEN EARLY-EDO-PERIOD

早雲寺本堂裏の庭園は、寺伝では北条早雲の末っ子で箱根神社の別当をつとめるなど北条一門の長老として重きをなした幻庵長綱(1493-1589)の作庭とされ、「香炉峰」の銘があります。しかし、庭園研究家重森三玲・完途氏の調査によると江戸時代前期万治・寛文期(1660年前後)の作庭ではないかと推定され.ています。おそらく戦国時代の庭園を江戸時代の再建期に現在のような石庭に整備したものと思われます。
三組の滝石組に本尊石・水分石・鶴亀石・座禅石などを配していますが、特に鶴石の首をもたげている姿が目立ち、庭前面の池を縁取る境界石が巧みに配列されているのも特徴です。室町時代以降の禅宗式枯山水石庭が、東日本では極めて少ないので借景となっている開山堂裏の自然林と共に史跡として後世に伝えていきたいと願っています。
なお、この自然埜(早雲寺林)は、スダジイを主体とする常緑の広葉樹林であり、絶滅危惧種ヒメハルゼミの生息地として、県・町の天然記念物に指定されています。6月末から7月中旬にかけてこのセミの合唱が、早雲寺の初夏夕暮の風物詩となっています。
(現地説明板)

早雲寺庭園 江戸初期 枯山水
本庭は当寺の本堂裏に当たる北庭で、別に香炉峯という庭園名がある。西部から入ると、飛石が打たれ、後部の山畔を利用した池泉武の枯山水である。地割が細長く作られていることや、枯滝が二ヶ所にあることなどは、江戸初期の明暦から寛文廷宝にかけての典型的な地割であり、自然石の石橋を一橋架けてあることなども典型的である。
本庭を一覧すると、なんといっても、本庭の石組が、この時代のものとしては傑出していることで、山畔下部枯池の護岸石組は技法的にも傑出している。幸いにこれらの護岸石組が比較的によく保存されているうえに、庭石材料の選定もよい。さらにまた向かって左手に、やや上部から枯滝式にやや強い手法で、多くの石組が傾斜角度のある手法に努力されているし、右方山畔にはまた思い切った立石による枯滝石組があって、強い傾斜角度を見せ、この付近の一部の石組だけは、幻庵時代の石組が保存されていて、それが荒廃しながら保存されてきたのではないかと考えられる。つまり右方部の枯滝石組は、左方部のものや、全体の石組とは手法的に大きな差があり、荒廃していても、天正期あたりの手法とみていよい。
前述した飛石などは、むしろ江戸中期以降の手法であり、部分的に江戸中期以降の補修もあるが、全体的には江戸初期の作品であり、この地方の庭園としては傑出している。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」より)

庭園内は立入禁止、本堂は非公開中、しかも住職さんが掃除中というので、撮影方向が限定されているが、傑出した庭であることは一目瞭然である。
                          


庭園の背後の上に開山堂があり、それまでの路から撮影できた。
              

本堂の反対側に回ると木橋の下部に庭園が続いていた。
    


庭園の横はお墓で、北條五代之墓、宗祇法師之墓などある。
  


今大路道三玄鑑関之墓(二代将軍秀忠公侍医)
   


史跡 北條五代の墓
早雲寺境内にある北条早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直のげん墓所は、江戸時代の寛文12年(1672年)に、北条氏規の子孫で狭山藩北条家5代目当主の北条氏治が、北条早雲命日の8月15日に建立した供養塔。氏綱墓所は、かつての広大な旧早雲寺境内の春松院に、氏康墓所は大聖院に葬られたが、豊臣秀吉の軍勢に焼かれたため、その位置は不明となっている。
(ウィキペディア「早雲寺」より)
       


連歌師宗祇の墓、稲津祇空の墓
     


開山堂 早雲寺開山以天宗清
   


その他境内
          


町文 鐘楼
県文 梵鐘
         


帰途、早雲寺林、箱根電燈発電所跡、旭橋(国重文)など
              

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