神奈川県鎌倉市 伝上杉憲方墓
(Reputed Grave of Uesugi Norikata, Kamakura City, Kanagawa Pref.)
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国史跡、鎌倉時代の石造層塔 | |
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February 22, 2020 野崎順次 source movie
神奈川県鎌倉市極楽寺1-2-7
この場所はかつて西芳寺と呼ばれる寺院の一角であった。極楽寺切通の出入り口付近の斜面を人工的に削り、方形に造り出した空間に石塔が建ち並んでいる。上杉憲方の墓と伝えられる安山岩製七重層塔1基を中心に、その妻の墓塔と伝えられる凝灰岩製層塔1基と、凝灰岩製五輪塔4基、その他五輪塔の残欠が散在する。
七重層塔の現存高は約290cmで、相輪の町歩を書いているが、全体的な残存状況は良好である。塔身に浮き彫りされた金剛界四仏の様相や、均整の取れた塔党全体の形から、13世紀前半頃のものと推定される。
上杉憲方(1335 -
94)は山内上杉家の祖であり、武蔵国・安房国などの守護や鎌倉公方を補佐した関東管領を務めた。山ノ内に所在する明月院の開基としても知られる。この七重層塔を上杉憲方の墓とするには年代が合わないが、彼の墓が極楽寺にあると伝えられ、また、この付近に永和5年(1379)銘の彼の逆修塔(生前供養のための塔)も存在することから、この地が彼の墓所であるとの伝承が残されている。
(現地説明板)
墓域全体
上杉憲方の墓と伝えられる七重層塔
その妻の墓と伝えられる層塔
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