神奈川県横浜市 日本丸(帆船、初代)
Nipponmaru(sail boat,Generation 1)
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October 26,2018 大野木 康夫 source movie
日本丸(重要文化財)
昭和5(1930)年建造の補助機関付帆船(鋼製)
全長 97.05m
全幅 12.95m
総トン数 2,278.25トン
日本丸は、文部省が船員養成用の練習船として発注し、昭和5年(1930)に株式会社川崎造船所にて竣工した鋼製帆船である。
昭和5年より昭和59年まで(昭和18年に航海訓練所に移管)の54年間にわたり、船員養成のための実習用帆船として使用された。
ただし、戦中期は内航物資輸送、終戦後は引き揚げ、特殊輸送等に従事した。
昭和59年9月に2代日本丸が竣工し、日本丸の練習船用途は廃止されて横浜市に引き渡され、練習帆船として財団法人(現・公益財団法人)帆船日本丸記念財団の管理のもと保存・活用に供せられる。
日本丸は、横肋骨方式リベット構造、鋼製補助機関付帆船で、船形は長船尾楼甲板である。
船体は、横肋骨状の鋼製フレームに、鋼板を帯状に左右各12段ずつ張りつめて船底及び両舷を形作り、鋼板にて4層の甲板を設け、各鋼材をリベットにて接合し構造体とする。
全通甲板は上甲板と第2甲板の二層で、船底は区画式二重船底、6カ所に水密隔壁を設け、国際条約を先取りした安全対策を講じる。
本船はリベット構造船の典型を示すが、保存船が極めて少ないなかで稀少性が高く、外板も建造時の材料を7割残すなど鋼材の残存率の高さも評価される。
帆装は、最後尾の帆のみ縦帆、それ以外を横帆とするバーク型で4檣である。
主機関は、株式会社池貝鉄工所制作の6気筒、600馬力の低速4サイクル無気噴油ディーゼル機関(池貝6-SD-40型)2基が搭載されたが、本機関は国産初の大型ディーゼル機関であり、約7万時間にも及ぶ比類ない使用実績を有する。
なお、日本丸には日誌類、来歴簿などの文書・記録類と建造及び修理工事に関係する図面類が伝存しており、附として保存する。
日本丸は、時代の変化に対応しながら船員養成システムの標準化と高度化に貢献し、1万人を超える実習生に洋式大型帆船の運航技術を習得させ主として海運業を支える船員を輩出し、我が国の海運業の発展に貢献した。
また、ディーゼル機関導入期において国内技術を多用し建造した大型帆船の構造、艤装をよく伝え、わが国の海運史、造船技術史等研究上に貴重である。
(国指定文化財等データベースより)
神奈川県横浜市
日本丸は、文部省が船員養成用の練習船として発注し、昭和5年(1930)に株式会社川崎造船所にて竣工した鋼製帆船である。
昭和5年より昭和59年(1984)までの54年にわたり、船員養成のための実習用帆船として使用された。
ただし、太平洋戦争中期は内航物資輸送、終戦後は引き揚げ、特殊輸送等に従事した。
昭和59年9月に二代目日本丸が竣工し、練習船用途は廃止されて横浜市に引き渡され、公益財団法人帆船日本丸記念財団の管理のもと旧三菱重工横浜造船所第一号船渠に係留されている。
横肋骨方式リベット構造、鋼製補助機関付帆船で、船形は長船尾楼甲板である。
船体は横肋骨状の鋼製フレームに、鋼板を帯状に左右各12段ずつ張りつめて船底及び両舷を形作り、鋼板にて4層の甲板を設け、各鋼材をリベットにて接合する構造体になっている。
全通甲板は上甲板と第二甲板の2層で、船底は区画式二重船底、6か所に水密隔壁を設け、建設当時は国際条約を先取りした安全対策が講じられていた。
帆装は、最後尾の帆のみ縦帆で、それ以外は横帆とする4檣バーク型である。帆は全29枚。
主機関は国産初の大型ディーゼル機関が搭載されている。
日本丸はリベット構造船の典型を示いており、リベット構造の保存船が極めて少ないこともあり貴重であることから、平成29年3月に重要文化財(美術工芸品[歴史資料])として答申が行われた。
総帆展帆・満船飾の日本丸
総帆展帆:全ての帆をひろげること
満 船 飾:祝時に国際信号旗(船の通信に使用する旗)を掲揚すること
日本丸
Feb.2008 瀧山幸伸 source movie
日本丸
Nipponmaru
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