神奈川県小田原市 清閑亭
Seikantei, Odawara city,Kanagawa
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April 10, 2016 野崎順次 source movie
神奈川県小田原市南町1丁目5-73
清閑亭
(Seikantei House, Odawara City, Kanagawa Pref.)
清閑亭は明治39(1906)年黒田長成侯爵の別邸として造られました。黒田長成は豊臣秀吉に仕えた軍師、黒田官兵衛の子孫にあたり、慶応3(1867)年、福岡藩主黒田長知の長男として福岡に生まれます。
明治21(1888)年に英国ケンブリッジ大学に留学、帰国して明治26(1893)年から30年間貴族院副議長を務めました。漢詩集『桜谷集』の遺した他、菅原道真や豊臣秀吉の旧跡を保存する、菅公会、豊国会の活動にも尽力しました。
(「小田原城街歩きガイド」ウェブサイトより)
母屋が国の登録有形文化財である。
パンフレットと現地説明板
建物外部
1階内部
2階内部
所在地:小田原市南町1-5-3
交通:小田原駅徒歩15分
概要:国登録有形文化財。大正時代初期頃の建築。木造二階建、数寄屋風建築。
経緯:
元貴族院副議長黒田長成の別荘。
昭和16年浅野公爵家に譲られ戦後は東京博物館館長浅野長武の自宅として使用された。
この時代に敷地の多くが分譲されて小田原城三の丸の水掘を利用した庭園や広大な梅林が失われた。
昭和38年第一生命社が購入。管理職以上の保養所として使用。
平成17年、登録有形文化財に登録。
平成19年小田原市が建物、と地を取得。
平成22年6月より、NPO法人小田原まちづくり応援団により2年間の社会実験として一般公開されている。
小田原駅東口より線路沿いより城を左に見ながら、または直線道路で城を右に見ながら、どちらからでも行かれます。
報徳二宮神社の前の坂を少しだけ上がっていくと一般の家のような門構えで清閑亭があります。
この辺りは小田原城三の丸の土塁の一角で、清閑亭の庭からは遠くに海が見えます。
右側の山は天神山と呼ばれ、箱根から伸びてきた山々の最先端となり、その山の斜面は緩やかに海に向かっています。
清閑亭は数寄屋造りで雁行型と呼ばれ、棟が斜めに並ぶ姿を雁が飛ぶ姿に例えたもので、桂離宮や二条城にも見られるそうです。
庭の端から眺めてみましたが、屋根が揃って海に飛んでいくような錯覚もあるくらい綺麗な形でした。
平屋建てと横の二階建ての屋根の部分がほぼ同じ高さでした。
建物の周りを石敷きの犬走りがめぐり、巨大な靴脱ぎ石や庭というにはややせまく、それゆえ市井の庭のような温かさがありました。
何より良かったのは登録有形文化財としてただ見学するのではなく、実際に座ってコーヒーが頂けたり、持ち込みお弁当を使ってもいいし、足を伸ばして廊下で遠くの海をゆっくりと眺めることができることです。
また茶会、スケッチ会、句会などのイベントにも清閑亭を使えるとのこと。
当日も、何組かの方々が廊下の籐の椅子でゆっくりをお茶を飲んでいらっしゃいました。
パンフレット
玄関先
外観及び内部
お庭 相模湾借景
土蔵及び内庭
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