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神奈川県横浜市戸塚区 品濃一里塚

(Shinano 1-ri Landmark Mound, Totsukaku,Yokohama, Kanagawa)

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Jun 2010 野崎順次

神奈川県横浜市戸塚区品濃町/平戸4丁目

慶長九年(1604)徳川幕府は、五街道を整備し、あわせて宿場を設け、交通の円滑を図りました。

それと同時に、当時あいまいであった駄賃銭を決めるために、江戸日本橋を起点とした距離が判るように、明確な里程標が必要となりました。

そのため街道の両側には、一里(約四キロメートル)ごとに五間(約九メートル)四方の塚が造られ、塚の上にはエノキやマツが植られました。これが一里塚です。

一里塚は、旅人にとって旅の進みぐあいがわかる目印であると同時に、塚の上に植えられた木は、夏には木陰をつくり、冬には寒風を防いでくれるため、旅人の格好の休憩場所にもなりました。

そのため、一里塚やその付近には茶店ができ、立場が設けられるようになりました。

ここ品濃の一里塚は、日本橋から九番目の一里塚で、保土ヶ谷宿と戸塚宿の間に位置しています。

旧東海道をはさんでほぼ東西に二つの塚があり、地元では一里山と呼ばれていました。

東の塚は平戸村内に、西の塚は品濃村内に位置し、西の塚にはエノキが植えられていたようです。

このように、今でも道の両側の塚がともにほぼ当時の形で残っている所は、神奈川県内でもこの一里塚だけであり、昭和四十一年には県の史跡に指定されました。

(平成七年六月 横浜市教育委員会)

JR東戸塚付近で西(戸塚宿)から来た旧東海道はきつい品濃坂を登り、現在の環状2号の東側にある丘陵地帯の尾根伝いに北東に向かいます。

写真は品濃坂を登りきったあたりからJR東戸塚駅への連絡橋まで。

さらに400m進んで4つ角を直進します。

品濃一里塚

近所の花など。

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