京都府綾部市 光明寺
Komyoji, Ayabe City,Kyoto
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静かな山寺で、文化財も多く、アクセスも良くなりました。 | |
Nature |
境内は森に覆われ、旧林道では野生のニホンザルを見ることもあります。 | |
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Culture | 多くの文化財があります。 | |
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綾部市睦寄町君尾1-1 光明寺二王門 国宝 近世以前/寺院 鎌倉前期 宝治2(1248) 三間一戸二重門、入母屋造、とち葺 19040218 19540320
July 31,2021 大野木康夫
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仁王門口駐車場から仁王門へ
国宝仁王門
伽藍へ
本堂(京都府指定有形文化財)
境内各所
君尾山の大トチを目指す。
君尾山林道(舗装道)をキャンプ場跡地へ(撮影しながらで8分)
キャンプ場跡地の分岐を君尾山方面へ上る
はじめは舗装道、キャンプ場跡地からは地道です。
地道も自動車で通行できるので、大トチを見るのであれば、君尾山林道で光明寺まで来てお寺を拝観した後、行けるところまで自動車で行った方がいいと思います。
途中に大カツラと表示があったので、急斜面を下って見に行きました。
小トチはよくわかりませんでした。
大カツラ
足場が悪く、近づいたら滑落しそうだったので、上からしか撮影できませんでした。
林道に戻る
ほどなく、大トチに行く分岐に着きます。
自動車はここまでです。
林道から分かれて左側、車止めがある道を進みます。
途中、クマよけの鐘が設置されていました。
道はわかりやすいです。ピンクのテープが目印です。
いよいよ大トチの近くの案内板まで来ました。
林道の分岐から撮影しながらで20分弱でした。
ロープ伝いに下りる
大トチの付近には大きなカツラの木が何本もあります。
手前のカツラ
大トチの手前のカツラはかなり立派なものです。
君尾山のトチノキ(京都府指定天然記念物)
君尾山(標高582m)は綾部市の東北端部に位置し、山麓西北辺は舞鶴市と境を接し、東北方は養老山(標高665m)、頭巾山(標高871m)など丹波山地を構成する山々に連なっている。また、君尾山はかつて修験道場として山上山麓に多数の坊舎をかまえた丹波地方屈指の古刹光明寺が所在することでも知られている。
君尾山一帯は、スギを主体とする植林が進んでいるが、光明寺境内の山林を中心として、ミズナラやイヌブナなどが優占する落葉広葉樹林が残存している。
地元の通称で「大トチ」と呼ばれているトチノキの大木は、君尾山の山頂より西南方約1kmの西南向き谷筋斜面の中腹(標高約400m)に位置している。
胸高幹周は10.4m。樹高は23mに及ぶ。主幹は空洞化しているが、西南方向にほぼ水平に張り出した最大の側幹をはじめ、他の数本の大枝には豊富な葉量が保たれ、樹勢は安定している。このトチノキの周囲の山腹は、イヌブナ、アカシデ、タカノツメ、リョウブなど広葉樹が散在し、多数の株立をもつ根回り5.2mを測るカツラの大木なども目を引く。
国が指定する天然記念物のトチノキにも匹敵する規模の老樹であり、府内では最大のトチノキとして、その価値は高く、周囲の植生環境も含めて保存を図るものである。
(京都府教育委員会 京都の文化財(第九集)より引用)
綾部市観光協会HPによれば、樹齢2000年ともいわれているようです。
空洞が目立ちますが、大枝が力強く張り出していて迫力があります。
別ルートを辿って、下から見ることにしました。
手前のカツラ
君尾山のトチノキ
鑑賞通路が途中で崩壊しており、見る角度が制限されています。
下にあったカツラなど
大トチ手前のカツラ
手前のカツラ
帰路
旧道を帰ろうと思い、モミ・スギの群生林に入りましたが、道が分からず林道に戻りました。
林道を戻る
仁王門へ
仁王門
帰路
A camera
B camera
秋の風景です。
駐車場より
参道途中の御堂
二王門
さらに伽藍へ上る
本堂、地蔵堂、鐘楼
帰路
再び二王門
2011.1.9撮影
雪の季節に光明寺を訪れました。
君尾山の麓、あやべ温泉までの道は除雪されていますが、そこから先は積雪のため、約2㎞の坂を歩いて上りました。
雪の上にはいろいろな動物の足跡が付いており、川の対岸からは犬笛と猟犬の鳴き声が聞こえてきました。
登り始めたのは9時20分、しばらくすると轍の跡も新雪に覆われてきました。
30分ほど登ったら視界が開けるところに着きました。
約1時間で仁王門下の駐車場に着きました。
駐車場は一面雪に覆われています。
雪に覆われた参道をゆっくり登って10分で二王門に着きました。
国宝の仁王門付近は新雪に覆われており、足跡がありません。
雪に映えた朱塗りの仁王門は大変美しく、雪道を登った疲れも忘れ、じっくり時間をかけて撮影することができました。
本堂まで400mの参道ですが、雪が大変深く、膝の高さを越えていたので、登るのを断念し、引き返すことにしました。
帰りは、自分が付けた足跡をたどって帰れるので、疲れた足でも40分ほどで下りることができました。
冷え切った足先を温めるために、あやべ温泉で入浴してから金剛院に向かいました。
Nov.2010 大野木康夫
所在地 京都府綾部市睦寄町君尾1-1
君尾山光明寺は、推古天皇7(599)年、聖徳太子の開創し、延喜(901-923)年間に理源大師聖宝が真言密教の道場として中興したと伝わっています。
鎌倉から室町にかけては君尾山を中心に、72坊が建ち並んでいたそうです。
大栄7(1527)年に、兵火で伽藍を焼失、その後上林氏により再建されますが、天正7(1579)年に明智光秀に焼き討ちされます。
現存する二王門は、宝治2(1248)年に再建されたもので、たび重なる伽藍焼失の際にも焼け残り、昭和25
(1950)年から27(1952)年にかけて解体修理を行った後に国宝に指定されました。
現在残る山上の境内には、京都府道1号線から分かれる曲がりくねった林道をたどっていましたが、近年、あやべ温泉から二王門の直下にいたる車道が整備されました。
二王門(国宝)
三間一戸二重門、入母屋造、とち葺
駐車場から整備された階段を少し上れば、すぐに二王門が見えます。交通が不便なため、訪れる人も少なく、大変静かです。
屋根のとち葺が独特の風合いです。
二王門から、未舗装道をしばらく上がると、旧林道の終点に出ます。そこから苔むした石段を上がると、本堂や鐘楼が建っています。
本堂(京都府指定文化財)
天保11(1840)建築
桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、向拝三間、鉄板葺
静かで趣のある伽藍ですが、光明寺を訪れる人の多くは、二王門だけを見て帰ってしまうようです。
境内風景
地蔵堂、鐘楼等が建っています。
鐘楼の梵鐘は、慶長9(1604)年に改鋳されたものです。
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