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京都府城陽市 平井神社

(Hiraijinja,Joyo City, Kyoto)

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Oct.6, 2016  中山辰夫

久津川垣内79

歩いてきたが、近鉄久津川駅で下車すると駅近西側に平井神社がある。この地域の氏神である。

久津川は河川の名称でなく、合成された旧村の名称。この地区の中心は平川にあるが、近年宅地開発で市街地が拡大し、平井神社が地域の中心となった。

静かな参道を進む。本殿は400年前の造りで、正面柱に桃山時代の彫刻が見える。

     

古くは牛頭天王(ごずてんのう)祠と呼ばれていたが、近年末に現社名となった。馬耕地帯の関東における馬頭観音に対して、牛耕地帯の関西では牛頭天王が祀られていた。

鳥居は石造明神鳥居で京都府登録文化財 左側柱に1685(貞享2)年の銘が残る

  

拝殿 割拝殿

  

本殿 京都府登録文化財

          

大型の一間社流造で鉄板葺の建物。蟇股上の実肘木などは、慶長年間豊臣氏の造営に用いられた形を用いるなど、桃山時代の古様を伝える建物として、造営関係の記録も残されており、細部の彫刻は桃山時代の意匠を伝えているとされる。

末社 若宮八幡社

   

本殿の東側に有り。石垣積層基壇に建つ一間流造で銅板葺の小柄な建物。本殿と共に屋根の葺替が行われた記録が残り、ほぼ同時期の建立とされる。

境内 文化財環境保全地区

    

境内は、マツ、サクラ、コナラ、シイ、カシ、など常緑広葉樹の林となっており、市街地の中で緑が保たれている。

平井神社を過ぎると木津川の土手が見えだす。と同時に道路の左右には茶畑が広がる。思わず鼻を抑えたくなる辺り一面に魚粉に似た臭気が拡がり、思わず鼻を抑えたくなる。

広大な茶園を経営される北尾さんの住宅を過ぎると木津川の土手と茶園、土津屋橋(こうづやばし)が見えてくる

     

この先、上津屋橋を越えると八幡市に入る。

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