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京都府笠置町 笠置山

Kasagiyama,Kasagi town,Kyoto

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相楽郡笠置町笠置山29 笠置寺十三重塔 重文 近世以前/その他 室町前期 室町前期 石造十三重塔 19570219


Nov.2011 中山辰夫

笠置寺

京都府相楽郡笠置町笠置山

宗派:真言宗

本尊:弥勒大磨崖仏

山全体が国史跡・名勝:昭和7年(1932)指定

国重要文化財:銅鐘 石造十三塔 墨書地蔵講式・弥勒講式

連絡駅はJR関西本線笠置駅。駅前には「元弘の変」を表わす小さなモニュメントと絵巻がある。

この町はまさに笠置山と一体である様子がよくわかる。

通りに出ると山がすぐ近くに見える。

笠置の歴史のあらまし

後醍醐天皇が鎌倉幕府軍と闘ったのは、あまりに有名。

しかし、それだけではなく、天武天皇、弘法大師などもゆかりが深く、絶壁に彫られた巨大な磨崖仏も圧巻。

修行場めぐりは豊かな歴史を堪能できる。山全体がお寺の境内である。ここでの厳しい「行」の片鱗が体験できる。

街中に出ると正面に山の一角が見える。駅からか笠置寺(山)までは徒歩で約40分。行き違いに苦労する幅狭い車道もある。

さほど幅広くない山道は坂もあって結構辛い。

山門と本坊

笠置寺縁起と境内見取図

本尊仏香櫨

解脱鐘

国重要文化財 底を見ると花形にみえる。

大師堂

周りを巨岩が取囲む。いよいよ花崗岩群の登場となる。

十三重石塔

重要文化財・鎌倉時代)

戦乱で焼失した解脱上人貞慶が建立の木造本瓦葺十三塔のあとに、鎌倉時代後期に建てられた石塔である。

薬師・釈迦弥陀・弥勒の四方仏が彫られている。

背後には巨大さを越えた岩が構えている。

本尊:弥勒菩薩大磨崖仏

弥勒石は高さ15.7m、幅12.7mもある前傾した切り立つ岩で、その表面に彫られた日本最大最古の天人彫刻像である。

元弘の変(1331年)の戦火に合い、今は巨大な石面に彫り窪められた仏像の光背の形だけを残している。

680年振りにデジタル復元化 文化財復元センタ−

正月堂

弥勒菩薩大摩崖仏の前に建つ。

   

千手屈

ここでの祈願で無地大仏を完成させたことから、大仏殿修理の折は、先ずこの場で無事の完成祈願が行われる。

虚空蔵菩薩磨崖仏

笠置寺で一番神聖な場所とされる千手窟の横に、高さ12m幅7mの虚空蔵石が断崖絶壁に立っており、天衣を翻えして

座る奈良時代の優美な線彫りされた磨崖仏である。

元弘の兵火にも焼かれず、彫顕当時そのままの姿を残している。

胎内くぐり

岩の窪みを叩くと音がする「太鼓石」。この辺りから見る眺めが素晴しい

ゆるぎ石

岩の下部は平らだが片手で軽く揺り動かせる。阪神淡路大震災後は動きが鈍くなったとか。

全山境内で修行場。山歩きも行とされるだけに岩がゴロゴロ道をふさぐ。

二の丸跡

ここのモミジは真っ赤に燃えるので有名。

後醍醐天皇行在所跡」

歌碑 ≪ うかりける 身を秋風に さそわれて おもわぬ山の 紅葉ぞ見る ≫

宝蔵寺跡(もみじ公園)

元弘の変の際に一番に焼かれた。所蔵の宝物・資料が焼失した。

毘沙門堂

もみじ風景(引用)

文化財

木津川に架かる笠置大橋と周辺

参考資料≪笠置町HP 他≫


Mar. 2009 瀧山幸伸 

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