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京都府木津川市 不動川砂防歴史公園

(Fudogawa, Kizukawa City, Kyoto)

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Nov.24, 2016  中山辰夫

京都府木津川市山城町平尾地先

JR奈良線・棚倉駅〜三上山(さんじょうざん)〜山城町森林公園〜不動川砂防歴史公園〜JR棚倉駅と散策した際に訪れた。

不動川砂防施設—京都府産業遺産に指定

明治初頭、日本の里山は想像もつかない程に荒れ果てて、無惨な禿げ山と化していた。緑を復活させたのは、オランダの技術導入を受けて始まった近代砂防事業の地道な努力の成果による。その第一歩が記されたのが、ここ木津川支流の不動川の谷間であった。

位置

      

1873(明治6)年に政府の招きにより来日したオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケが日本の治水事業の発展の基礎を築いた。

     

不動川上流に数多く築かれた石積堰堤は日本で最初に築かれたもので、100年以上経った現在もその姿を残している。

この地域一体はデ・レーケによってヨーロッパ式の近代砂防技術が日本にはじめて導入された記念すべき地として、京都府により砂防歴史公園として整備され、一帯は府の史跡に指定されている。

最初に見るデ・レーケ堰堤と相谷池

      

第5堰堤?

   

建設から140余年後の今も立派に役割を果たしているデ・レーケが始動した堰堤群の一つ。幅23m、高さ3.5m。切石の谷積み。

園庭はまだまだ上流に続く。

      

堰堤群の配置図

    

天井川

太古は大美林地帯であったことが知られるこの地域は、飛鳥・奈良・平安時代に都の豪壮な建築物の用材として乱獲され、戦火などの影響で禿げ山となった。

不動川流域は主に花崗岩で構成された標高100〜350mの低い山地を形成する。花崗岩は風化によりボロボロに砕けてマサ土と呼ばれる表土となる。これが流出土砂となって天井川を形成する。江戸時代初期はまだ川床が低かったが、後期頃には天井川となり、度々大水害を引き起こしてきた。

不動川の隧道 JR奈良線も不動川の下をくぐる

 

デ・レーケの施行例

滋賀県大津市田上

オランダ堰堤と鎧堰堤 オランダ堰堤は産業遺産、土木遺産に指定

  

三上山(さんじょうざん) 標高:473m 町の東部鳴子川の源流域、町内でもっとも自然の豊かな山。

  

地質的には風化花崗岩からなり、明治期までは森林の伐採等により大量の土砂の流出があり、山は荒廃していたが、砂防工事や緑化が進められ、現在の山容を呈している。

 

山頂に展望台があり、晴天時の見晴はいい。360度の展望で、比良山、比叡山、桟敷ガ岳、愛宕山、生駒山、金剛・葛城、曾爾山群が見えると言われる。

         

山城町森林公園 木津川市山城町神童子三上山1

三上山の麓を流れる鳴子川上流にある。バーベキュー、バードウォッチングができ、バンガローやログハウスの宿泊施設がある。紅葉が美しい。

           

イノシシ捕獲の「箱わな」 所々に設置されていた。

  

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