京都府木津川市 蟹満寺
(Kanimanji Temple, Kizukawa City, Kyoto)
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Oct.6, 2016 中山辰夫
京都府木津川市山城町綺田(かばた)浜36
JR棚倉駅の北約1.3kmにある。
宗派:真言宗 創建:白鵬時代末期(680年前後) 本尊:釈迦如来坐像 国宝 最近の調査で、台座と釈迦如来坐像は1300年余の間不動であることが判明した。
「今昔物語集」に出てくる「蟹の恩返し」は、娘に助けられた蟹が恩返しするという有名な縁起である。
本堂は、1759(宝暦9)年に建替えられ、260年ぶりに2010(平成22)年に改築された。
JR棚倉駅前にある
涌出宮に立ち寄った後、蟹満寺まで歩いた。
天井川の不動川隧道を抜けると、蟹満寺の集落が見えだす。JR奈良線の踏切を越えると集落に近い。大きな邸宅が目を惹く。
蟹満寺は、綺幡寺、蟹幡(かむはた/かんはた/かにはた)寺、加波多寺、紙幡(かみはた/かむはた)寺、蟹満多寺(かにまたでら)ともいわれた。
飛鳥時代(7世紀後半、680年前後、白鳳時代<7世紀後半-8世紀初頭>とも)に建立されたとされ、秦氏の一族・秦和賀によって創建されたともいう。太秦・広隆寺の末寺だったともいう。宗派:智積院末寺、真言宗智山派 本尊:釈迦如来坐像【国宝】。写真30〜
山門
本殿 国宝「銅造釈迦如来坐像」を祀る
蟹と蛇が彫られた額
灯籠・ほか
屋根瓦
弘法大師像、十重石塔・ほか
銅造釈迦如来坐像 国宝 (パンフレットより) 本殿内は撮影禁止
白鵬時代作の丈六の金銅仏鍍金 奈良薬師寺金堂の薬師如来坐像と並ぶ奈良時代金銅仏の双璧といわれる。
近年の発掘で像が当初から動かされていないことがわかる。造仏については不詳。 八尺八寸(240cm、重さ2.2t)
参考
蟹満寺
蟹満寺縁起
木津川市山城町綺田浜36
真言宗智山派
普門山 蟹満寺
撮影日: 2011年4月24日
蟹満寺は、「今昔物語集」に出てくる「蟹の恩返し」の縁起で有名で、実際には蟹幡(かむはた)郷という古代の地名に由来する、白鳳時代末期(680年前後)に創建された寺院である。本尊の国宝銅造釈迦如来坐像は、わが国の仏教美術史上最高傑作とされる奈良薬師寺金堂の薬師像に比肩しうる秀作とされ、丈六金銅仏で、高さ2.4m、重さ2.2tである。このように優秀な仏像でありながらもその由緒、伝来がはっきりしないため、その来歴の謎をめぐって長い間論争が繰り広げられてきたが、平成17年の調査では、蟹満寺本尊はやはり白鳳創建以来の旧仏であったことが判明した。
パンフレットと説明板
新しい本堂。本尊は国宝釈迦如来(撮影禁止)。
境内。おいしい水が湧いている。
帰りに見たレンゲ畑。
木津川町HP
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