京都府木津川市 泉橋寺
Senkyoji,Kizukawa City, Kyoto
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木津川市山城町上狛西下55 泉橋寺五輪塔 重文 近世以前/その他 室町前期 室町前期 石造五輪塔、基壇付 19570219
June 21, 2026 野崎順次 source files
木津川市山城町上狛西下55
玉龍山 泉橋寺
五輪塔と地蔵石仏でよく知られている。代表的な石造物辞典からの引用は下記のとおりである。
国重文 泉橋寺五輪塔 鎌倉時代後期 高275cm 花崗岩
昔は寺のすぐ前に木津川にかかる泉橋があり、その橋寺であった古寺である。国鉄奈良線「上狛」駅の西南約1キロ。堤の下の門を入ると、境内の東端に立派な五輪塔が立っている。壇上積で側面を二区とし、格狭間を羽目石に刻んだ基壇の上に、大和系の複弁反花座を据え、その上に高さ212cmの五輪塔を安置する。五輪塔としては最高の荘厳を施しているのである。各輪には梵字なく、全く無地。水輪の壺形が目に立ち、火輪の軒反りにも若干固さが感じられ、鎌倉末期の造立と考えられる。なお門前の大破した地蔵石仏の巨像は、鎌倉時代造立の有名な木津の石地蔵である。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典」1998年9月30日)
国重文 泉橋寺五輪塔 鎌倉時代後期-南北朝時代
市文 泉橋寺地蔵石仏
概要 泉橋寺は、行基四十九院の一つ泉橋院を前身とする。鎌倉時代後期には西大寺系の律宗寺院として復興している。石造地蔵は般若寺長老真円が願主となり、徳治三年(1308)に地蔵堂上棟の記録が残る。
現状・規模
五輪塔は、檀上積基壇上に置かれ、完存する。反花座を除いた塔高215.4cmを測る七尺塔で、反花座を加えると242.1cmを測る。基壇は下櫃が埋没し、計測可能部分は高さ49.7cmを測る。地蔵石仏は、文明三年(1471)の火災で著しく破損し、頭部と両腕は元禄三年(1690)の補修によるものである。後補を除くと像高312cm、基壇・反花高69cmを測る。
形状
五輪塔は、格狭間を刻む壇上積基壇の上に、大和型の反花座を持つ七尺塔を置く。東面反花座下部には納骨穴を持つ。地蔵石仏は、十二弁の輪花を切る基壇の上に複弁反花座を配置、その上に巨大な地蔵石仏坐像を置く。破損が著しく詳細は不明である。周辺には17個の礎石があり、地蔵堂の痕跡を残す。
学史的意義 西大寺律宗による交通路把握と密接に関係する石造物と考えられる。
参考文献 毛利久「泉橋寺地蔵石仏の造顔年代」(『史迹と美術』一八-二 1948)。前田元重「金沢文庫古文書に見える木津石地蔵」(『金沢文庫研究』二二-五、1976)。
(佐藤亜)
(「日本石造物辞典」2012年12月10日 吉川弘文館)
木津の地蔵石仏
境内
国重文 五輪塔
ガクアジサイ
May 15,2011 野崎順次
京都府木津川市山城町上狛西下55
奈良時代の高僧行基(ぎょうき)が、天平十二年(740年)に開いた泉橋院(発菩薩院(ほつぼさついん)、隆福尼院(りゅうふくにいん)を前身とする寺院で、行基創建四十九院の一つと言われている。境内にある五輪塔は国の重要文化財に指定され、地蔵堂跡に露仏として鎮座する石造地蔵菩薩坐像は、鎌倉時代に造られたもので、高さ4.58メートルあり日本一の石地蔵として有名である。
JR上狛駅から歩いて15分位である。大きな古民家が並ぶのは宇治茶の製造元が集まっているかららしい。たまたま、この日は泉橋寺が、山背古道春のはーふウォークのスポット説明場所になっていたので、後から後からハイキング姿の人々が集まっては去っていく。
泉橋寺石造地蔵菩薩坐像
丈六の石仏で、切り出し石の地蔵坐像としては日本最大と云われる。永仁三年(1295)に石材が切り始められ、13年後の徳治三年(1308)に地蔵堂が上棟された。二重の蓮華座の上に端座しており、高さ4.58mであるが、応仁の乱(1470)の戦火にかかり、地蔵堂は焼けおち、地蔵石仏も焼けただれ、蓮弁や衣紋の一部に当初の姿をとどめているにすぎない。頭部と両手は元禄三年(1690)に補修されたもので、調和しているとは云い難い。
周囲には地蔵堂の礎石が残っている。
門を入って境内へ。門は奈良興福寺の塔頭の門を移築したとか、山城町ふるさと案内人の方が説明されていた。
重文 五輪塔
(鎌倉時代後期)花崗岩、高さ 275cm
古来、光明皇后の遺髪塔といわれてきたが、移転に際して多くの遺骨が発掘され、治承四年(1180)平重衡(しげひら)の南都攻めの折の犠牲者の供養塔であることが分かった。
五輪塔は、下から方形地輪、円形水輪、三角形(または笠形、屋根形)火輪、半月形風輪、宝珠形空輪によって構成され、古代インドにおいて宇宙の構成要素・元素と考えられた五大を象徴する。
この五輪塔では、大和形式の複弁反花上に、高さ212Cmの五輪塔を安置する。風空輪は一石からなり、空輪は宝珠の形、火輪は軒口厚く両端で強く反っている、水輪は最大径が上部にある壺型、地輪は四面とも無地で刻銘はない。
帰りにすぐそばの木津川土手に登ってみた。お寺を見下ろすことができる。
木津川市HP
日本の塔 − 石仏と石塔!HP
ウィキペディア「五輪塔」
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