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京都府京田辺市 天王墓地

(Tenno Cemetery, Kyotanabe City, Kyoto Pref.)
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February 17, 2024 野崎順次 source movie

京都府京田辺市天王下樋ノ本)

天王バス停のすぐ近くである。入口に阿弥陀石仏など、さらに三体地蔵、六地蔵、迎え地蔵など。

               

斎場脇に多尊石仏が三基ならんでいる。

          

三十三体観音石仏 江戸時代前期 貞享二年 1685年 花崗岩 高さ約157cm
西国三十三カ所霊場の観音菩薩像を石面に彫り付けられた珍しい石碑です。花崗岩(かこうがん)製、碑の高さ約150センチ、幅約60センチ、厚さ約18センチを測り、頂部に斜めの断裂した補修跡が見られます。枠取りはなく、1体ずつ舟形光背を彫り込み、半肉彫りの像容が見られます。精緻な細工で一品の石造品です。
頂部右端から順に、左側の第三番札所・粉河寺(和歌山県saの川市)の千手千眼観音菩薩がはっきりと見られ、最下段の左端が三十三番となります。裏面には蓮華(れんげ)座に阿弥陀三尊の種子、「貞享二(1685)年」銘があります。江戸時代、庶民の巡礼が困難な時代に造立され、全ての霊場を巡る功徳があり、造立されたのでしょう。
(産経新聞 石仏は語る2022/1/3 14:00 地域歴史民俗考古研究所所長 辻尾榮市)

        

十六体石仏 安土桃山時代 天正十八年 1590年 花崗岩 高さ約115cm
中央に駒形の花崗岩製、高さ約115センチ、幅約60センチ、厚さ約40センチの石材を5段に分け、頂部に大きな舟形光背を彫り込み、頭部円光には、規則正しい放光が差し刻まれた地蔵菩薩立像。下部4段には阿弥陀如来と地蔵菩薩を15体半肉彫りで配し、それぞれに「西妙・妙□・妙祐・妙圓・妙心・妙福・妙泉・見心・妙全・見宗・妙願・妙園・妙法・妙善・妙界」の法名が刻まれる逆修供養(ぎゃくしゅうくよう)碑です。左側枠に「天正十八(1590)年六月三日」紀年銘があります。
(産経新聞 石仏は語る2022/1/3 14:00 地域歴史民俗考古研究所所長 辻尾榮市)

            

十六体石仏 室町~桃山時代 花崗岩 高さ約112cm
その左に花崗岩製、高さ約123センチ、幅約41センチ、厚さ約15センチの石材に頂部を山形に加工し、額部に二条線の溝を刻んだ十六尊碑があります。頂部中央下に四角い彫り込みを入れ弥勒菩薩1体を半肉彫りし、その下4段に地蔵菩薩を半肉彫りとする15体を刻みだしており、室町時代の造作です。
(産経新聞 石仏は語る2022/1/3 14:00 地域歴史民俗考古研究所所長 辻尾榮市)

       

周辺の石仏から墓地の中へ

                   

墓地の中に進むと、石龕墓というのか、石の祠に石仏や石塔を納めたお墓がある。

それよりもっと驚いたのは斎場より一段上がった墓地本体に数多く散在してる石龕状の墓石??。石龕墓には色々な形式のものが有ったが多く見かけたのはこれ・・・花崗岩の切石で三方を囲み、方形の笠石を載せ、中には一石五輪塔を二基並べ立てている。
(愛しきものたち)

その内壁に宝瓶三茎蓮を刻んだものがある(星のまち交野サイト)らしいが、気が付かなかった。

              

入口に戻る。

     


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