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京都府京都市東山区 仲源寺

(Chugenji Temple, Higashiyamaku, Kyoto City, Kyoto)

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January 2, 2014 野崎順次

京都府京都市東山区祇園町南側585-1

浄土宗知恩院派 

仲源寺

(Chugenji Temple, Higashiyamaku, Kyoto City, Kyoto)

山門、本堂と目疾(めやみ)地蔵

国重文 十一面千手観音坐像 平安後期

観音堂に安置。春日仏師の作と言われる。

その他境内

参拝者いろいろ

帰途


Jan.2012 野崎順次

東山区祇園町南側585-1

浄土宗知恩院派 

撮影日: 2012年1月7日

仲源寺(目疾地蔵・めやみじぞう)は、「仲源さん」と親しまれている。重文・平安時代の十一面千手観音坐像、山越阿弥陀像、走り大黒天も祀られている。

この地はかつて、鴨川の河原の中にあった。鎌倉時代、1228年の鴨川の氾濫時に、防鴨河使・勢多判官為兼(ぼうがし・せたのはんがんためかね、中原朝臣為兼)が、地蔵菩薩のお告げにより洪水を未然に防ぐことができたとして地蔵尊座蔵を安置し、雨止(めやみ)地蔵と名づけたという。鎌倉時代、畦(くろ)の地蔵と呼ばれ、四条大橋近くの畦道にお堂があり、鴨川の氾濫を鎮める地蔵として信仰を集めていたともいう。鎌倉時代、洪水を防いだ禹王の故事に因み、「夏禹廟」(燕丹の社」とも)が鴨川東岸に祀られたという。禹王は、中国古代の聖王で、治水の功があった。安土・桃山時代、当初、四条橋の東北辺りにあったものが、豊臣秀吉の命令により現在地に移ったともいう。江戸時代、地蔵は禹王(うおう)の化身として、鴨川の治水神とされた。鴨川の東岸のこの地に、かつては禹王社を名乗っていた「神明社」が隣接していたことに起因しているともいう。また、江戸時代、にわか雨などの際には、界隈の芝居街の雨宿り場として利用されたことから、雨止(あめやみ)地蔵と呼ばれたという。さらに、「雨止」が転じて「目疾」(めやみ)になったともいわれる。

パンフレットと現地説明板

山門、本堂と目疾(めやみ)地蔵

重文 十一面千手観音坐像 平安後期

観音堂には春日仏師の作と言われる木造千手観音坐像が安置されている。観音菩薩には三十三の変化身があり、千手観音の手には、すべての変化観音の持ち物が握られている。 故に全ての変化観音の霊力・霊験を具える観音菩薩の総体ともいわれている。また仲違いになった男女の仲を取り持つ御利益があるとされている。

その境内

界隈

京都風光・京都鴨川風光HP

洛陽三十三所観音巡礼

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