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京都府京都市北区 大徳寺 弧篷庵

Kohoan,Kitaku,Kyoto city,Kyoto

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京都市北区紫野大徳寺町66 孤蓬庵本堂(方丈)、書院及び忘筌 本堂 重文 近世以前/寺院 江戸後期 寛政9(1797)以前 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、桟瓦葺 19030415

京都市北区紫野大徳寺町66 孤蓬庵本堂(方丈)、書院及び忘筌 書院 重文 近世以前/住宅 江戸後期 寛政11(1799) 桁行六間、梁間六間、一重、右側面入母屋造、左側面切妻造、桟瓦葺 19030415

京都市北区紫野大徳寺町66 孤蓬庵本堂(方丈)、書院及び忘筌 忘筌 重文 近世以前/住宅 江戸後期 江戸後期 桁行四間、梁間三間、一重、切妻造、桟瓦葺 19030415


June 2013 中山辰夫

小堀遠州が江雲和尚を開祖に1612(慶長17)年に建立された。現在も小堀遠州の流儀を伝える茶・華道共に多くの人を集める。

遠州好みの十二畳忘筌席、四畳半台目山雲床席を有する。

庭園は近江八景の庭とも瀟湘八景の庭ともいわれ遠州作の茶庭として有名。国宝茶碗喜左衛門井戸を有する。

京都市北区紫野66

臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭である。通常は非公開

他の塔頭群とは離れた、大徳寺境内域の最も西にあり、坂をのぼってゆく。

庵号の「孤篷」は「一艘の苫舟」の意で、小堀遠州が師事した春屋宗園から授かった号である。

    

1612(慶長17)年に、小堀遠州が江雲和尚を開祖に1612(慶長17)年に建立した。

その後、1793(寛政5)年の火災により焼失するが、遠州を崇敬した大名茶人で松江藩主の松平治郷(不昧)が古図に基づき再建した。

現在も小堀遠州の流儀を伝える茶・華道共に多くの人を集める。

■寺院周り

表門前の空濠と石橋は見ものである。

     

■表門

       

■境内の延段

     

■境内前庭

土塀で設けられ建屋は見えない。苔も育ち木々の緑とも一体になってすがすがしい気分になれる。

     

■編笠門(あみがさもん)

特別保護建造物とされる。

編笠門は、門の一形式で屋根が編笠状をなしているのでこの名があり、独特のわびた趣を見せている。柿葺・檜皮葺の屋根が多く露地の中門などに使われている。孤篷庵の編笠門は方丈前庭の中門である。

    

■庫裏

    

カメラの撮影は禁止である。

■方丈(本堂)

重要文化財。

入母屋造、瓦葺き。1593(寛政5)年の火災による焼失後、1597(寛政9)年に雲林院客殿を移築したものである。

■茶室・忘筌

重要文化財。

方丈(本堂)の北西に接する。九畳(手前座一畳を含む)と三畳の相伴席(しょうばんせき)からなる十二畳の広間の茶席で、一間幅の床(とこ)を設ける。

炉は四畳半切とするが、古図では台目切になっている。面取角柱、長押、張付壁など、書院造を基本とするが、床脇の手前座の壁は腰に明かり障子を嵌め込み、草庵風の意匠も取り入れている。

天井は板の木目が浮き出た「砂摺り天井」と称するもの。松平不昧の再建とは言え、焼失前の古図から忠実に再現された小堀遠州好みの茶室である。

■忘筌(ぼうせん)とは荘子の「魚ヲ得テ筌ヲ忘ル」という句からとったものといわれる。「筌」とは魚をとるための道具で、前述の句は「目的を達すれば道具の存在を忘れる」という意味であり、禅の悟りの境地と結び付けられている。

庭園に面した西側には広縁と落縁があり、中敷居を設け、上半を明かり障子、下半を吹き放しとするが、この吹き放し部分が庭園を眺める際の額縁の役割を果たしている。

ここから見える「露結(ろけつ)」と称する蹲(つくばい)と、各地の名石を集めて作ったという「寄せ燈篭」は著名である。

■書院

重要文化財。

茶室忘筌の北西側に鍵の手に接続する、直入軒(じきにゅうけん)とも称する書院座敷。 1799(寛政11)年の棟札がある。

建物の西南に位置する八畳間が主室である。

主室の北に接して茶室山雲床(さんうんじょう)がある。四畳半台目の茶室で、大徳寺龍光院の茶席「密庵(みったん)」の写しといわれる。

■庭園

方丈南庭は、直線的な刈り込みを配した幾何学的な庭で船岡山を借景とする。

方丈西側の書院南庭は刈り込みを配して近江八景の景色を表現した庭である。国の史跡・名勝に指定されている。 

「注」 上記の説明文はウイキペデアからの引用である」

以後の写真は絵葉書≪製作:便利屋、販売:弧蓬庵≫より引用

書院

 

滝の間及び書院

 

忘筌

 

直入軒

 

山雲床

 

舟窓

 

本堂西側庭園

 

直入軒と庭園

 

直入軒より庭園

 

 


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